ピアノを始めたいけれど、自宅にグランドピアノやアップライトピアノを置くスペースがない。そんな方に最適なのが電子ピアノです。しかし、いざ選ぼうとすると種類が多すぎて迷ってしまいます。この記事では、初心者が電子ピアノを選ぶときにチェックすべきポイントと、予算別のおすすめを解説します。
電子ピアノ選びで最も重要な3つのポイント
1. 鍵盤のタッチ(鍵盤アクション)
電子ピアノ選びで最も重要なのが鍵盤のタッチです。鍵盤アクションには主に以下の種類があります。
- ハンマーアクション鍵盤:本物のピアノと同じように、内部にハンマーの仕組みがあり、打鍵感がリアル。ピアノ練習用には必須
- セミウェイテッド鍵盤:バネの力で重さを再現。ハンマーアクションほどリアルではない
- ライトタッチ鍵盤:軽いタッチのキーボードタイプ。ピアノ練習には不向き
ピアノの上達を目指すなら、必ずハンマーアクション鍵盤のモデルを選びましょう。ライトタッチの鍵盤で練習すると、本物のピアノを弾いたときに全く違う感覚になり、せっかくの練習が活かせません。
2. 鍵盤数
ピアノの鍵盤数は88鍵が標準です。電子ピアノにも88鍵、76鍵、61鍵のモデルがあります。
- 88鍵:グランドピアノと同じ。ピアノ練習には88鍵を強くおすすめ
- 76鍵:ほとんどの曲は弾けるが、一部のクラシック曲で足りないことがある
- 61鍵:弾ける曲が限られる。バンドのキーボード向き
「最初は61鍵でいいかな」と思うかもしれませんが、上達するにつれて鍵盤が足りなくなり、買い替えが必要になります。最初から88鍵を選ぶ方が結果的にお得です。
3. 音質
電子ピアノの音は、内蔵された音源(サンプリング音源)で決まります。高価なモデルほど、グランドピアノの音を忠実に再現しています。
- 実際に店頭で弾いて音を聴き比べるのが最善
- スピーカーの出力(W数)が大きいほど、豊かな音が出る
- ヘッドホンで練習することが多い方は、ヘッドホン端子の有無も確認
その他のチェックポイント
サイズと設置場所
電子ピアノのサイズは主に2タイプがあります。
| 価格帯 | 鍵盤タイプ | 音源 | おすすめの方 |
|---|---|---|---|
| 3〜5万円 | セミウェイテッド | 基本音色 | とりあえず始めたい方 |
| 5〜10万円 | ハンマーアクション | 高品質音色 | しっかり練習したい方 |
| 10〜15万円 | 木製鍵盤 | 多音色・高音質 | 長く続けたい方 |
| 15万円以上 | グレードハンマー | コンサート音源 | 本格志向の方 |
- 据え置き型(スタンド一体型):安定感があり、本格的な練習に適している。幅約130〜140cm、奥行30〜40cm程度
- ポータブル型(スタンド別売り):軽くて移動しやすい。収納もしやすいが、安定性はやや劣る
自宅に常設するなら据え置き型、スペースの関係で出し入れしたいならポータブル型がおすすめです。
ペダル
ピアノ演奏ではペダル(特にダンパーペダル)が欠かせません。
- 3本ペダル付属:据え置き型に多い。本物のピアノに近い環境で練習できる
- 1本ペダル付属:ポータブル型に多い。ダンパーペダルだけあれば初心者は十分
接続機能
最近の電子ピアノはデジタル機能が充実しています。
- USB端子:パソコンやスマホに接続して、アプリと連携した練習が可能
- Bluetooth:ワイヤレスでスマホの音楽を電子ピアノのスピーカーから再生できる
- 録音機能:自分の演奏を録音して聴き返せる
予算別おすすめガイド
3〜5万円:入門クラス
ハンマーアクション鍵盤の電子ピアノとしてはエントリーレベルです。鍵盤のタッチや音質は上位モデルに比べると劣りますが、ピアノを始めてみたいという段階であれば十分です。
この価格帯では、CASIO Privia(プリヴィア)シリーズやKORG、Roland のエントリーモデルが選択肢に入ります。
5〜10万円:中級クラス
最もコストパフォーマンスが高い価格帯です。鍵盤のタッチ、音質ともにグッとレベルが上がり、長く使えるモデルが多いです。本格的に続けるなら、この価格帯をおすすめします。
YAMAHA Clavinova(クラビノーバ)の下位モデルや、Roland HP/FPシリーズ、KAWAIのCNシリーズなどが人気です。
10〜15万円:上級クラス
本物のグランドピアノにかなり近い弾き心地と音質を実現したモデルです。ピアノ経験者や、長く本格的に取り組みたい方向けです。鍵盤の素材に木材が使われていたり、音のサンプリングがより精密だったりします。
電子ピアノのメンテナンス
電子ピアノはアコースティックピアノに比べてメンテナンスが楽です。
- 調律不要:電子音源なので音がズレることがありません
- 定期的な掃除:鍵盤をクロスで拭く程度でOK
- 直射日光を避ける:鍵盤の変色や電子部品の劣化を防ぐため
- 湿度に注意:電子機器なので、極端に湿度が高い場所は避ける
購入前に試弾しよう
電子ピアノは楽器店で実際に弾いて確かめるのが一番です。カタログやレビューだけではわからない「弾き心地」は、実際に触れてみないとわかりません。
また、ピアノを買う前にレッスンを受けてみるのも賢い選択です。コアミュージックスクールのピアノレッスンでは、まず教室のピアノで体験していただけます。講師に電子ピアノ選びの相談もできるので、自分のレベルや目的に合った一台を見つける参考になります。
「まずは弾いてみてから買いたい」という方は、ぜひ無料体験レッスンをご利用ください。




