「ギターを買ったけど、何から練習すればいいか分からない」
「YouTube動画が多すぎて、どれを参考にすればいいか迷う」
「とりあえずコードを押さえてみたけど、全然音が鳴らない」
これはギターを始めたばかりの方がほぼ全員ぶつかる壁です。
この記事では、川口駅前のコアミュージックスクールでギター講師を務める森山・野口が、延べ100名以上の初心者を指導してきた経験をもとに、最初の1ヶ月で取り組むべき練習を正しい順番で解説します。
この順番を守るだけで、1ヶ月後には好きな曲のサビが弾ける状態を目指せます。

ギターを弾く前の準備|最初にやるべき3つのこと
いきなりコードを押さえようとするのは、準備運動をせずに全力ダッシュするようなものです。まずは弾くための土台を整えましょう。
準備1. ギターの種類を確認する(アコギ?エレキ?)
「自分のギターがアコースティックギター(アコギ)なのかエレキギターなのか分からない」という方も意外と多いです。
- アコギ: ボディが大きく、穴(サウンドホール)がある。そのまま音が出る
- エレキ: ボディが薄く、アンプに繋いで音を出す
どちらを選ぶべきか迷っている方は「アコギとエレキの違い|初心者はどっちから始めるべき?」の記事を参考にしてください。
準備2. チューニングを覚える(毎回必ずやること)
チューニング(音程の調整)は、練習を始める前に毎回必ず行う作業です。正しい音程で練習しないと、耳が間違った音を覚えてしまいます。
やり方:
- スマホアプリ「GuitarTuna」(無料)をダウンロード
- 6弦から順に、アプリの指示に従って合わせる
- 6弦=E、5弦=A、4弦=D、3弦=G、2弦=B、1弦=E(レギュラーチューニング)
慣れれば1分で終わります。チューニングを毎回やる習慣をつけることが、上達の第一歩です。
準備3. 正しい持ち方・構え方を知る
ギターの構え方が悪いと、指が届きにくくなり、上達が遅くなります。
チェックポイント:
- ギターのくびれを太ももに乗せる(右利きの場合、右太もも)
- ネック(竿の部分)を少し斜め上に傾ける(水平はNG)
- 左手でネックを握り込まない(親指はネックの裏側に置く)
- 背筋を伸ばして猫背にならない


ギター初心者の練習ステップ|正しい順番で上達する5段階
ここからが本題です。以下の5つのステップを順番に取り組んでください。ステップを飛ばすと、後で必ず行き詰まります。
ステップ1. 指のウォーミングアップ|クロマチック練習(1〜2日目)
いきなりコードを弾く前に、指を1本ずつ動かす練習をしましょう。これが「クロマチック練習」です。
やり方:
- 1フレットに人差し指、2フレットに中指、3フレットに薬指、4フレットに小指を置く
- 6弦から1弦まで、1本ずつ弦を押さえてピッキング(弦をはじく)
- 1弦まで行ったら、今度は1弦から6弦に戻る
- これを1日5分、毎日やる
地味な練習ですが、この基礎を飛ばすと小指と薬指が動かない状態でコード練習に入ることになり、Fコードなどで挫折する原因になります。
ステップ2. 簡単なコードを3つ覚える|Em・Am・C(3〜7日目)
ギター初心者がまず覚えるべきコードはEm(イーマイナー)・Am(エーマイナー)・C(シー)の3つです。
なぜこの3つ?
- Em: 指2本で押さえられる最も簡単なコード
- Am: Emに指を1本足すだけ
- C: Amの形から指を1本ずらすだけ
つまり、少しずつ指を増やしていく流れなので挫折しにくいのです。
練習のコツ:
- コードを押さえたら、6弦から1弦まで1本ずつ鳴らす
- 鳴らない弦があったら、指の位置を微調整する
- きれいに鳴ったら、一度手を離してもう一度押さえる
- これを1つのコードにつき10回ずつ繰り返す
最初は1つのコードを押さえるのに10秒かかっても大丈夫です。1週間で3秒以内に押さえられることを目標にしましょう。
ステップ3. コードチェンジ練習(2〜3週間目)
3つのコードが個別に押さえられるようになったら、次はコード同士をスムーズに切り替える練習です。
練習方法:
- Em → Am → C → Am の順に繰り返す
- 最初はテンポを気にせず、正確さ優先
- 慣れてきたらメトロノーム(スマホアプリ「Smart Metronome」無料)を使う
- BPM60(1秒に1回)から始めて、徐々に速くする
コードチェンジがギター上達の最大のポイントです。ここに時間をかけるのは正解です。焦らずじっくり取り組みましょう。

ステップ4. ストローク(弾き方)を覚える(3週間目)
コードチェンジができるようになったら、右手のストローク(弦の弾き方)を練習します。
まず覚えるべきストローク:
- ダウンストローク: 上から下に弾く(ジャカ↓)
- アップストローク: 下から上に弾く(ジャカ↑)
- 8ビートストローク: ↓↓↑↓↑↓↑(ジャカジャカジャカジャカ)
最初はダウンストロークだけで曲を弾いても全く問題ありません。リズムが安定することが最優先です。
ステップ5. 好きな曲に挑戦する(4週間目〜)
ここまで来たら、いよいよ好きな曲に挑戦しましょう。教則本を順番にやる必要はありません。
初心者におすすめの曲:
- マリーゴールド / あいみょん — コード4つで弾ける定番曲
- チェリー / スピッツ — テンポがゆっくりで弾き語り入門に最適
- 小さな恋のうた / MONGOL800 — パワーコードで弾けるロック入門
- Pretender / Official髭男dism — 少し難しいが、弾けると達成感大
- Stand By Me / Ben E. King — コード4つ、リズムもシンプル
曲選びのコツは「自分が好きな曲を選ぶこと」です。好きな曲なら練習が苦になりません。完璧に弾けなくても、サビだけ弾けるようになるだけで大きな自信になります。

ギター初心者がやりがちな5つのNG練習
正しい練習と同じくらい大切なのが、やってはいけない練習を知ることです。
NG1. いきなり難しい曲から始める
好きなアーティストの曲を最初から弾こうとして挫折するパターンが非常に多いです。まずはステップ1〜4の基礎を固めてから曲に挑戦しましょう。
NG2. チューニングをしないで練習する
「面倒だから」とチューニングを飛ばすと、耳が間違った音を覚えてしまいます。これは後から修正が非常に困難です。
NG3. 速いテンポで練習する
原曲のテンポで弾こうとすると、指が追いつかずミスだらけになります。テンポを半分に落として、正確に弾くことを優先してください。正確に弾けるテンポを徐々に上げていくのが正しい練習法です。
NG4. 長時間ぶっ通しで練習する
「やる気がある日に3時間」より、「毎日15分」の方が圧倒的に上達します。指の筋肉や脳は、休んでいる間に定着するからです。
NG5. 左手ばかり気にして右手を見ない
コードを押さえることに必死で、右手のストロークがめちゃくちゃになっている方がとても多いです。右手のリズムが安定しなければ曲にならないので、右手にも意識を向けましょう。
ギター初心者のよくある質問
Q. 毎日どのくらい練習すればいい?
理想は毎日15〜30分です。短くても毎日触ることが大切です。週末だけ2時間より、毎日15分の方が上達します。筋肉の記憶(マッスルメモリー)は、反復と休息のサイクルで定着するためです。
Q. ピックはどう選べばいい?
初心者には「ミディアム(0.7〜0.8mm程度)」の三角形のピックがおすすめです。薄すぎるとペラペラして弾きにくく、厚すぎると弦に引っかかります。1枚100円程度なので、数種類試してみてください。
Q. 指が痛いのは普通?
はい、最初の2〜3週間は指先が痛くなるのが普通です。続けると指先に「タコ」ができて、痛みを感じなくなります。痛みがひどい場合は無理せず、1日休みましょう。
Q. 楽譜が読めないけど大丈夫?
ギターはTAB譜(タブ譜)という専用の楽譜を使います。五線譜が読めなくても全く問題ありません。TAB譜は数字で「何弦の何フレットを押さえるか」を表すので、すぐに読めるようになります。
Q. 独学でもギターは弾けるようになる?
基本的なコード弾きまでは独学でも到達できます。ただし、フォームの癖は自分では気づきにくいのが独学の最大の弱点です。
「何ヶ月も練習しているのに上達しない」と感じたら、それはフォームや練習方法に問題がある可能性が高いです。詳しくは「ギター独学の限界とは?教室に通うべきタイミング」で解説しています。
独学で行き詰まったら|ギター教室という選択肢
ここまでの内容は独学でも取り組めます。しかし、多くの初心者がステップ2〜3のコードチェンジで停滞します。
独学の問題点は主に3つです:
- フォームの間違いに気づけない: 自分では正しいと思っているフォームが、実は非効率な形になっている
- 練習の優先順位が分からない: 何をどの順番で練習すべきかが分からず、遠回りしてしまう
- モチベーションが続かない: 一人で練習していると「これで合っているのか」と不安になる
コアミュージックスクールのギターレッスンでは、講師がマンツーマンであなたの指の動きを見て、その場でアドバイスします。

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この記事を読んで独学で始めるのも良い選択です。ただ、「自分のフォームが正しいかどうか」を一度プロに見てもらうだけで、その後の上達が大きく変わります。
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