ギターのカッティング奏法|16ビートのファンキーなストロークを極める

ギターのカッティング奏法は、右手のストロークと左手のミュートを組み合わせて、パーカッシブでファンキーなリズムを刻むテクニックです。ファンク、R&B、シティポップ、J-POPなど、グルーヴィなサウンドを求めるジャンルで広く使われています。

カッティングの魅力は、ギター1本でリズムセクション的な役割を果たせることです。川口駅徒歩2分のコアミュージックスクールでも、「カッティングができるようになりたい」というリクエストは非常に多く寄せられています。

カッティングの基本 – 16ビートストロークの仕組み

カッティングの土台となるのは16ビートのストロークです。1小節を16分音符で区切り、ダウン・アップ・ダウン・アップと右手を常に振り続けます。

ここで重要なのは、右手は常に一定のリズムで振り続けるということです。音を出すか出さないかは、左手のミュートで制御します。右手のストロークパターンを変えるのではなく、左手の押さえ方を変えることでリズムパターンを作り出すのがカッティングの基本的な考え方です。

右手は振り子のように、ダウン(↓)とアップ(↑)を均等に振り続けます。力を入れすぎず、手首のスナップを利かせるイメージで軽快に振りましょう。

左手のミュートテクニック

カッティングの「チャカチャカ」というパーカッシブな音は、左手のミュートによって生まれます。ミュートには2種類あります。

ブラッシングミュート:弦に軽く触れた状態でストロークすると、「チャッ」というパーカッシブな音が出ます。弦を押さえず、触れるだけにするのがポイントです。コードを押さえている状態から指の力を緩めるだけで、ブラッシングに切り替えることができます。

完全ミュート:左手で弦を完全に止め、音を鳴らさない状態です。リズムの「空白」を作るために使います。

この2つのミュートと、コードを押さえた状態の「実音」の3つを使い分けることで、カッティングのリズムパターンが生まれます。

エレキギターでカッティングを演奏する手元
カッティングは右手の一定ストロークと左手のミュートの組み合わせで成立します

定番カッティングパターンの練習

まずは定番のリズムパターンから練習しましょう。以下に代表的なパターンを紹介します。

パターン名 リズム 特徴 難易度
基本16ビート 実音→ブラシ→実音→ブラシ 最もシンプルな形 初級
シンコペーション 裏拍にアクセント ファンキーなノリ 中級
ワウカッティング ワウペダルと連動 70年代ファンクサウンド 中〜上級
単音カッティング 単音のリフにブラシを混ぜる タイトでシャープ 上級

BPM 80〜90の遅めのテンポから始め、メトロノームに合わせて正確にリズムを刻む練習を重ねましょう。テンポを上げるのは、遅いテンポで完璧にできるようになってからです。

カッティングのグルーヴを高めるコツ

パターンが弾けるようになっただけでは、まだ「グルーヴ感のあるカッティング」とは言えません。以下のポイントを意識して、グルーヴを磨きましょう。

アクセントの強弱:すべての音を同じ強さで弾くと平坦な印象になります。特定の拍にアクセントをつけ、他は軽く弾くことでグルーヴが生まれます。特に裏拍のアクセントはファンキーさの決め手です。

ブラッシングの質:「チャッ」というブラッシング音がリズムの骨格になります。ブラッシングが弱すぎるとリズムがぼやけ、強すぎるとうるさくなります。適度な音量と歯切れの良さを追求しましょう。

テンポキープ:カッティングでは右手のストロークが時計の振り子のように一定であることが大前提です。興奮して走ったり、難しいパターンで遅れたりしないよう、メトロノーム練習を徹底しましょう。

音色の選択:クリーントーンのカッティングと、クランチ(軽い歪み)のカッティングでは印象が大きく異なります。曲に合った音色を選ぶことも、グルーヴ感を左右する要素です。

カッティングを楽曲で活用するために

練習パターンが安定したら、実際の楽曲に合わせて弾く練習に移りましょう。好きな曲のギターパートを耳コピして、カッティングのリズムパターンを分析するのが最も効果的な学習方法です。

山下達郎、Nile Rodgers(CHIC)、ジミ・ヘンドリックスなど、カッティングの名手と呼ばれるギタリストの演奏をぜひ聴いてみてください。同じ16ビートでもプレイヤーによってグルーヴが全く異なることがわかるはずです。

バンドアンサンブルの中でのカッティングは、ドラムのハイハットやベースのリズムとの一体感が重要です。一人で練習するときも、ドラムのクリックやバッキングトラックに合わせて弾く習慣をつけましょう。

川口のコアミュージックスクールのギターレッスンでは、カッティングの基礎から楽曲への応用まで、生徒さん一人ひとりのレベルと目標に合わせたレッスンプランを提供しています。独学では身につきにくいグルーヴの感覚を、プロ講師と一緒に磨いていきましょう。

野口 悟
野口 悟(Eg・Ag・ウクレレ・DTM(logic)/作曲技法・音楽理論担当)ベースは地味に見えますが、実はバンドで一番「デキる」と注目される楽器です。グルーヴのある演奏ができると、周りの反応が変わりますよ。

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