ギターのハーモニクスは、通常のフレッティングでは出せない透明感のある倍音を鳴らすテクニックです。チューニングの補助として使う方も多いですが、実は楽曲の中で非常に効果的な表現手段になります。
ハーモニクスには主にナチュラルハーモニクス、ピンチハーモニクス、タッピングハーモニクスの3種類があります。それぞれ奏法も音色も異なり、使い分けることで演奏の幅が大きく広がります。川口駅徒歩2分のコアミュージックスクールでも、中級以上のギター生徒さんにはぜひ挑戦してほしいテクニックです。
ナチュラルハーモニクスの出し方と音が出るポイント
ナチュラルハーモニクスは、開放弦の倍音ポイントに軽く触れながらピッキングして音を出す奏法です。「触れるだけで押さえない」というのがポイントで、弦をフレットに押し付けてしまうと通常の音になってしまいます。
最も鳴りやすいポイントは12フレット(弦長の1/2)で、開放弦の1オクターブ上の音が出ます。次に7フレット(弦長の1/3)と5フレット(弦長の1/4)が鳴りやすいポイントです。
きれいに鳴らすコツは3つあります。指はフレットの真上に正確に置くこと、指の腹で軽く触れること、ピッキングと同時に左手を弦から離すことです。特に3つ目のタイミングが重要で、ピッキングした瞬間に指を離さないと倍音が十分に響きません。
ピンチハーモニクスで叫ぶような倍音を出す
ピンチハーモニクス(人工ハーモニクス)は、右手のピッキング時に親指の側面を弦にかすらせて倍音を出すテクニックです。ロックやメタルでよく使われる「キュイーン」という甲高い音がこれです。
やり方は次の通りです。ピックを浅く持ち、ダウンピッキングした直後に親指の側面が弦に触れるようにします。ピックと親指が「ほぼ同時に」弦に当たる感覚です。
ピンチハーモニクスが鳴るポイントは弦の上に複数あり、右手のピッキング位置によって出る倍音の高さが変わります。フロントピックアップの上、リアピックアップの上、ブリッジ寄りなど、様々な位置で試してみてください。
歪んだ音(ディストーション/オーバードライブ)で練習すると、ハーモニクスが強調されて鳴りやすくなります。最初はハイゲインの設定で感覚をつかみ、徐々にクリーントーンでも出せるように練習しましょう。
タッピングハーモニクスの奏法
タッピングハーモニクスは、右手の指で弦のハーモニクスポイントを叩いて倍音を出す奏法です。左手で任意のフレットを押さえた状態から、そのフレットの12フレット上を右手でタップします。
例えば左手で3フレットを押さえた状態で、右手で15フレット上を叩くと、3フレットの音の1オクターブ上のハーモニクスが鳴ります。この奏法を使うと、コードを押さえたまま美しいハーモニクスのアルペジオを奏でることができます。
タッピングの際は、指を弦に「叩きつけてすぐ離す」動作が必要です。押さえたままにすると通常のタッピング音になってしまいます。
3種類のハーモニクスの特徴比較
| 種類 | 音色 | 難易度 | 主な使用ジャンル |
|---|---|---|---|
| ナチュラル | 透明感のある鈴のような音 | 初級 | 全ジャンル |
| ピンチ | 叫ぶような鋭い倍音 | 中級 | ロック・メタル |
| タッピング | 繊細で幻想的な響き | 中〜上級 | テクニカル系・ポストロック |
ハーモニクスを楽曲で活用するアイデア
ハーモニクスの基本が身についたら、楽曲の中で効果的に使ってみましょう。
イントロ・アウトロ:ナチュラルハーモニクスを使ったコード(Am7のハーモニクスフォームなど)は、曲の始まりや終わりに美しい余韻を加えます。
ソロのアクセント:ピンチハーモニクスをソロの要所に入れることで、インパクトのあるフレーズになります。ビブラートと組み合わせると、さらに表現力が増します。
コードワークの装飾:アルペジオの中にタッピングハーモニクスを混ぜると、通常の音と倍音が交互に響く独特のサウンドが生まれます。
ハーモニクスはギターならではの奏法で、他の楽器では出せない魅力的なサウンドを持っています。川口のコアミュージックスクールでは、基礎テクニックから応用的なハーモニクス活用法まで、プロ講師が個別に指導しています。




