ギターの演奏で最も基本的なテクニックの一つがストロークです。ストロークとは、ピックや指で弦をまとめてかき鳴らす奏法のこと。コードを覚えても、ストロークのパターンが身についていなければ曲を演奏することはできません。この記事では、ギター初心者が覚えるべきストロークの基本パターン5つを紹介します。
ストロークの基本姿勢
パターンを覚える前に、まずは基本的な構え方を確認しましょう。
- ピックの持ち方:親指と人差し指でピックを挟みます。力を入れすぎず、ピックの先端が5mm程度出るくらいに持ちましょう
- 手首の使い方:腕全体を振るのではなく、手首のスナップを使って弾きます。ドアノブを回すイメージです
- 力加減:リラックスして、弦を「なでる」ような感覚で。力を入れすぎるとピックが引っかかり、音が汚くなります
パターン1:全部ダウンストローク(4分音符)
最も基本的なパターンです。「ジャン・ジャン・ジャン・ジャン」と、すべて下方向に弾きます。
| パターン名 | パターン | 難易度 | おすすめジャンル |
|---|---|---|---|
| ダウンストローク | ↓↓↓↓ | ★☆☆ | フォーク・バラード |
| ダウンアップ基本 | ↓↑↓↑ | ★★☆ | ポップス全般 |
| シンコペーション | ↓↑×↑↓↑ | ★★★ | ロック・ポップス |
| 16ビート | ↓↑↓↑↓↑↓↑ | ★★★ | ファンク・R&B |
| カッティング | ↓×↑×↓×↑× | ★★★ | ファンク・シティポップ |
リズム:↓ ↓ ↓ ↓(1拍ずつダウン)
このパターンはシンプルですが、テンポを一定に保つ練習に最適です。メトロノームに合わせて、各ストロークの強さを均一にすることを意識しましょう。ロックやパンクの曲でもよく使われる力強いパターンです。
パターン2:ダウン・アップの基本パターン(8分音符)
下(ダウン)と上(アップ)を交互に繰り返す、ストロークの基本中の基本です。
リズム:↓↑ ↓↑ ↓↑ ↓↑
ポイントは、ダウンとアップで音量差をつけないことです。初心者はアップストロークが弱くなりがちなので、意識的にアップも同じ強さで弾く練習をしましょう。ただし、アップでは1〜4弦だけを弾く(全弦を弾かない)方が自然な響きになります。
パターン3:シンコペーション(空振り入り)
J-POPや弾き語りで最もよく使われるパターンです。一部のストロークを「空振り」にすることで、リズムに躍動感が生まれます。
リズム:↓ ↓↑ (空)↑ ↓↑
3拍目のダウンを空振り(弦に当てずに腕だけ振る)にするのがポイントです。手の動きは止めずに、常に↓↑↓↑と振り続けます。空振りのときも手は動いていることが重要です。手を止めるとリズムが崩れます。
このパターンは多くの曲で使えるので、しっかりマスターしましょう。
パターン4:16ビートストローク
1拍の中にダウン・アップを2回入れる細かいストロークです。ポップスやR&Bなどでよく使われます。
リズム:↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑ ↓↑↓↑
テンポが速く感じるかもしれませんが、ゆっくりなテンポから始めて徐々に速くしていきましょう。このパターンでは手首の柔らかさが特に重要です。腕に力が入っていると速く弾けません。
慣れてきたら、一部を空振りにしてバリエーションをつけましょう。
パターン5:カッティング(ミュート入り)
ストロークの途中で弦を手のひらで触れて音を止める(ミュートする)テクニックです。「チャカチャカ」という歯切れの良いサウンドが特徴です。
やり方:
- 通常のダウン・アップストロークを弾きます
- ミュートしたい箇所で、右手の手刀部分(小指側の側面)を弦に軽く触れます
- 触れた状態でストロークすると「チャッ」という短い音が出ます
ファンクやポップスで多用されるテクニックで、リズムにメリハリがつきます。最初は難しく感じますが、練習すれば自然とできるようになります。
ストローク上達のためのコツ
メトロノームを必ず使う
リズム感を養うために、メトロノーム(スマホアプリで可)を使った練習は必須です。最初はBPM60〜80くらいのゆっくりしたテンポから始めて、安定して弾けるようになったら少しずつ速くしましょう。
右手を止めない
空振りの箇所でも手の動きは止めません。右手は常に振り子のように動き続けることで、安定したリズムが生まれます。
力を抜く
ストロークで最も大切なのは脱力です。力が入ると手首が固くなり、スムーズなストロークができません。長時間弾いても疲れない程度の力加減が理想です。
コードチェンジと組み合わせる
ストロークパターンが安定してきたら、コードチェンジと組み合わせて練習しましょう。最初はG→C→D→Cなど、簡単なコード進行で練習するのがおすすめです。
ストロークはギターの基本力
ストロークパターンは、弾き語りからバンド演奏まで、あらゆるギター演奏の土台になるスキルです。独学でも練習できますが、正しいフォームを身につけるにはプロの指導を受けるのが最も効率的です。
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