Cubaseを買ったはいいけど、付属の音源をきちんと使いこなせていない——という人は結構多いです。「追加で音源を買わないとダメかな」と思っている人もいるかもしれませんが、実はCubase付属の音源はかなり使えます。
この記事では、Cubaseに標準搭載されている主要な音源の概要と、ジャンル別のおすすめ活用法を紹介します。
HALion Sonic:万能音源の王道
HALion Sonicは、Cubaseに付属するマルチ音源プラグインです。ピアノ、ストリングス、ブラス、シンセ、ドラムキットなど、幅広いカテゴリの音色が数百種類収録されています。
プリセットの検索機能が優秀で、「piano」と入力するだけで使えるピアノ音色が一覧表示されます。「Yamaha Grand」「Pop Piano」「Honky Tonk」など用途別に整理されているので、目的の音色を素早く見つけられます。
ポップス・バラードには「Warm Grand」や「Soft Strings」系のプリセットが合います。EDMやダンスミュージックには「Arpy Lead」「Supersaw Pad」などのシンセ系プリセットがすぐに使えます。ジャズには「Mellow Alto Sax」「Walking Bass」など管楽器・ベース系が充実しています。
音を重ねる(レイヤー)こともできます。HALion Sonicは8つまで音色を同時に読み込めるので、ピアノとストリングスを重ねてゴージャスなサウンドを作るといった使い方もできます。
Groove Agent SE:ドラムの相棒
Groove Agentはドラム専用のプラグインで、リアルなドラムキットと、既製のビートパターンが多数収録されています。CubaseのProおよびArtistにはGroove Agent SEが付属します。
ビートパターンをドラッグ&ドロップでMIDIトラックに取り込めるのが便利な点です。「Acoustic Agent」モードにすると、スタジオ録音に近いリアルなドラムサウンドになります。「Beat Agent」モードはエレクトロ系のドラムに最適です。
ジャンル別のおすすめとしては、ロック・バンドサウンドには「Acoustic Agent」のロックキット、EDMには「Beat Agent」のエレクトロキット、ジャズにはブラシやロッドが使える「Jazz Kit」が合います。
自分でドラムパターンを打ち込む場合も、Groove Agentのキットを使えばリアルなドラムサウンドが得られます。
Retrologue:アナログシンセ系
RetrologueはCubase付属のアナログシンセミュレーターです。EDMのリードシンセ、テクノのベースライン、アンビエント系のパッドサウンドなど、シンセ中心の音楽を作るときに活躍します。
プリセットも豊富で、「Lead」「Bass」「Pad」「Arp」などカテゴリ別に整理されています。「Supersaw Lead」はEDMのドロップのリードシンセとして定番の音です。
Prologue・Mystic:個性的なシンセ
PrologueはRetrologueよりシンプルなポリフォニックシンセで、クリーンなリード系やパッド系を作るのに向いています。Mysticはより実験的なテクスチャサウンドが得意で、アンビエントや映画音楽的な音作りに使えます。
付属音源だけで十分?
結論として、入門〜中級レベルの制作なら付属音源だけで十分なことがほとんどです。重要なのは音源の数よりも、使い方とアレンジのスキルです。
逆に言えば、付属音源を使いこなせないうちに外部音源を増やしても、選択肢が増えるだけで迷うだけになりがちです。まずはHALion SonicとGroove Agentを徹底的に使いこなすことをおすすめします。
付属音源の活用法を含め、Cubaseでの楽曲制作を本格的に学びたい方には、コアミュージックスクールのDTMコースが参考になります。プロの視点から、音源選びとアレンジの考え方を教えてもらえますよ。




