EDMを作りたくてCubaseを始めた人も多いと思います。ドロップの瞬間の爆発感、ビルドアップの緊張感——あの感じを自分で作れるようになったら最高ですよね。
この記事では、CubaseでEDMを作る基本的な手順を、ビート制作からドロップの組み立てまで解説します。
EDMの基本構成を理解する
まずEDMの曲構成を把握しておきましょう。基本的なパターンはこうです。
- イントロ:静かに始まる。ビートだけ、またはシンセパッドが薄く流れる
- ビルドアップ:徐々に音が増え、テンションが高まる。フィルターが上がっていく
- ドロップ:最も音圧が高くエネルギーが爆発する場所。リードシンセとキックが全開
- ブレイクダウン:一度落ちて感情的なセクション。ピアノやボーカルチョップが入ることも
この4セクションの繰り返しがEDMの基本骨格です。まずは1〜2分の短いループを作り、この構成に展開するのが近道です。
Groove Agentでキック・スネアを組む
EDMのドラムはGroove AgentのBeat Agentが最適です。「Beat Agent」にはEDM向けの電子ドラムキットが収録されています。
基本のパターンは「4つ打ちキック(4分音符でキック)+ スネア(2・4拍)+ ハット(8分または16分)」です。これだけで十分踊れるビートになります。
ドロップ直前の「フィル(タム回し・スネアロール)」もGroove Agentのパターンを参考にしながら組みましょう。ビルドアップの最後にスネアを16分音符でだんだん細かく刻む「スネアロール」は定番のテクニックです。
Retroloqueでリードシンセを作る
EDMのドロップで主役になるリードシンセはRetroloqueで作れます。「Supersaw」系のプリセットを選んで、コードかルートノートをMIDIで打ち込みましょう。
Supersawは複数の鋸波を微妙にデチューンして重ねたサウンドで、あの「EDMっぽい音」の根幹です。Retroloqueの「Detune」パラメーターを少し上げるとより太くなります。
フィルター(Filter)をオートメーションで動かすと、ビルドアップからドロップにかけてフィルターが開いていく演出ができます。Cutoffを低い値からドロップ前に100%まで動かすのが定番手法です。
サイドチェインコンプレッションを設定する
EDMの特徴的な「キックに合わせてシンセパッドが揺れる」効果はサイドチェインコンプレッションで作ります。
手順:シンセパッドのトラックにCompressorを挿す。「サイドチェイン」ボタンを有効にする。キックのトラックの出力をサイドチェイン入力に設定する。するとキックが鳴るたびにシンセが圧縮されて、「ドゥン」という揺れが生まれます。
Ratioを高め(10:1以上)にして、ReleaseをBPMに合わせた値(120BPMなら約250ms)にすると、ビート感のあるポンピングサウンドになります。
ドロップの完成度を上げるポイント
ドロップは「音が増えた=迫力がある」ではなく、各パートが聴こえやすい状態でないとグチャグチャに聞こえます。
キックとベースラインの帯域を整理する(キックは60〜100Hz、ベースはそれより上)、リードシンセが700Hz〜2kHz程度で主張できるようにするなど、各楽器に「居場所」を作る周波数整理が重要です。
EDMの作り方をより詳しく、プロの視点で学びたい方はコアミュージックスクールのDTMコースが参考になります。実際の楽曲制作を通して、EDMの構成やミックスの考え方を学べます。



