Cubaseを買おうと思ったとき、最初の関門が「ElementsとArtistとProのどれにするか」問題です。値段が倍以上違うのに、何が変わるのかわかりにくい。この記事では、3つのグレードの違いを初心者目線で整理します。
価格と基本スペックの比較
| グレード | 定価(税込) | 最大トラック数 | オーディオIF付属 |
|---|---|---|---|
| Cubase Elements | 約13,000円 | 48トラック | なし |
| Cubase Artist | 約37,000円 | 64トラック | なし |
| Cubase Pro | 約65,000円 | 無制限 | なし |
※価格はメーカー希望小売価格の目安。実際の販売価格や特売時の価格は変動します。
機能の違い:何が変わるか
Cubase Elementsでできること・できないこと
Elementsは最もリーズナブルなエントリーグレード。付属音源はHALion Sonic SE(3,000音色以上)で、基本的なMIDI打ち込みと録音は問題なくできます。エフェクトも基本的なものは揃っています。
制限が出るのは「高度なMIX・マスタリング」の場面。VST Connect(リモート録音機能)やスコアエディタ(楽譜表示)は非搭載。プラグインのサイドチェイン設定も制限があります。趣味で曲を作るだけなら、Elementsで十分なケースがほとんどです。
Cubase Artistで追加されるもの
最大の追加機能はコードパッドとVariAudio(ピッチ編集)です。コードパッドはコード理論を知らなくても直感的にコードを置けるツールで、作曲初心者には特に便利。VariAudioは録音した歌声のピッチを音符単位で修正できる機能です(Artistでは一部制限あり、フルは Proのみ)。
また、付属音源がより充実し(HALion Sonic SEの上位版)、MIXコンソールのカスタマイズ自由度が上がります。「歌を録音してDTMに組み込みたい」「コードを見ながら作曲したい」という方はArtistが選択肢に入ります。
Cubase Proが必要な人
Proは「本格的なレコーディングスタジオ」を自宅に作りたい人向けです。特徴的な機能は以下の通りです。
- VariAudio フルアクセス:歌声ピッチ編集の全機能が使える
- スペクトルアナライザー・マルチバンドコンプ:本格的なマスタリングツール
- スコアエディタ:楽譜での編集・印刷が可能
- VSTプラグインのサイドチェイン:EDM制作で必須の機能
- オーディオアライン:複数テイクの自動位置合わせ
プロのエンジニアやバンドのレコーディングを請け負う人、EDMやポップスのサウンドプロダクションに本格参入したい人でない限り、Proの全機能を使いきることはまずありません。
初心者はどれを選ぶべきか?結論
まずDTMを体験したい → Elements
価格が手頃で機能も十分。「趣味で曲を作りたい」「DTMが続くかどうかまだわからない」という段階ならElementsで十分です。Steinbergのアップグレードパスが用意されているので、後からArtistやProに移行もできます。
本腰を入れて作曲・DTMに取り組みたい → Artist
コードパッドや充実した付属音源など、作曲に便利な機能が揃っています。「続けると決めた」「歌も録音したい」という方はArtistがコスパ的に最適です。
プロ品質を目指したい → Pro
プロのレコーディングやMIX、商業音楽の制作に本格参入する場合はProを選んでください。
コアミュージックスクールのDTM・作曲コースでは、Cubaseの具体的な選び方から実際の使い方まで、古賀稔宏先生が丁寧に教えてくれます。「どれを買えばいいかわからない」という段階から相談できる環境を、ぜひ活用してみてください。



