Cubaseを開いて再生ボタンを押したのに、何も聴こえない——DTM初心者が最初に直面するトラブルのひとつがこれです。焦らなくて大丈夫です。Cubaseで音が出ない原因はほぼ5パターンに絞られていて、順番に確認すれば必ず解決できます。
原因①:オーディオデバイスが未設定(最も多い原因)
Cubaseはインストールしただけでは音が出ません。「どこから音を出すか」を明示的に設定する必要があります。
確認と解決手順
- メニューバーの「スタジオ」→「スタジオ設定」を開く
- 左側のリストで「オーディオシステム」を選択
- 「ASIOドライバー」のプルダウンから適切なドライバーを選ぶ
- 次に「オーディオ接続」(F4キー)を開き、「出力」タブでステレオアウトが設定されているか確認
オーディオインターフェース(UR22C、Scarlett 2i2など)を使っている場合は、そのドライバーを選択してください。パソコン内蔵スピーカーから音を出したい場合は「ASIO4ALL」をインストールしてから選択します。
原因②:ASIOドライバーの問題
ASIOドライバーが正しく動作していないと、再生しても音が出ません。特にWindowsでよく起きるトラブルです。
確認と解決手順
- ドライバーが競合している:複数のASIOデバイスが繋がっていると競合が起きることがあります。使わないオーディオデバイスを一旦外してみてください
- バッファサイズの問題:スタジオ設定→ASIOドライバーの「コントロールパネル」でバッファサイズを256か512に設定してみてください
- ドライバーを再インストール:オーディオインターフェースのドライバーを公式サイトから最新版を落として再インストールする
- ASIO4ALLの場合:ASIO4ALLのコントロールパネルを開き、使いたいデバイスの横のボタンが緑になっているか確認する
原因③:モニタリングがOFFになっている
録音やリアルタイム演奏の音が聴こえない場合、「モニタリング」がOFFになっているケースがあります。MIDIの打ち込みを再生する場合は関係ありませんが、マイクやギターを繋いでリアルタイムで音を聴きたい場合はこれが原因のことがあります。
確認と解決手順
録音したいトラックのチャンネルストリップに「スピーカーのアイコン」があります。これが点灯していればモニタリングON、消えていればOFFです。クリックして点灯させてみてください。
ただし、モニタリングをONにすると「遅延(レイテンシー)」が起きることがあります。これはASIOバッファサイズを小さくすることで改善できます(ただし小さすぎるとCPU負荷が上がります)。
原因④:MIDIチャンネルの設定ミス
MIDIトラックを使っている場合、MIDIチャンネルの設定ミスで音源に信号が届いていないことがあります。
確認と解決手順
- MIDIトラックの「出力先」が正しい音源(インストゥルメント)に向いているか確認
- MIDIチャンネルが「Any」または「1」になっているか確認
- インストゥルメントトラックを使う場合(こちらが初心者には簡単):MIDIとオーディオの設定が一体化されているので設定ミスが少ない
初心者の方は「MIDIトラック+VSTインストゥルメントの手動設定」より、最初から「インストゥルメントトラック」を使うことをおすすめします。設定が少なく、音が出るまでの手順がシンプルです。
原因⑤:音源が読み込まれていない・クラッシュしている
プラグイン音源(VST)が正しく読み込まれていない、または起動中にクラッシュしていると音が出ません。
確認と解決手順
- インストゥルメントトラックのチャンネルストリップで、音源名が表示されているか確認(「No VST Instrument」となっていれば音源が設定されていない)
- 音源名をクリックして音源のUIが開くか確認。開かない場合はクラッシュしている可能性あり
- Cubaseを再起動して再度試す
- 問題のあるVSTプラグインを「プラグインマネージャー」でブラックリストに登録して除外する
それでも解決しない場合は
5つの原因を確認しても音が出ない場合は、環境固有の問題(OS設定、ドライバーの競合、ハードウェアの相性)の可能性があります。Steinbergのサポートページや公式フォーラムも参考になりますが、プロに直接聞けるのが一番早いです。
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