Cubaseで新しいプロジェクトを始めるたびに、同じトラックを追加して、同じルーティングを設定して、同じプラグインを挿して……という作業を繰り返していませんか?
テンプレートを使えばその初期設定を一瞬でスキップできます。うまく作れば1セッションあたり30分以上の時短になることもあります。
テンプレートとは何か
テンプレートは「初期状態のプロジェクト」を保存したファイルです。新しいプロジェクトを始めるときに、このテンプレートを呼び出すと、あらかじめ用意されたトラック・ルーティング・プラグインが全部揃った状態で作業を始められます。
Cubaseにはデフォルトでいくつかテンプレートが入っていますが、自分のワークフローに合ったカスタムテンプレートを作るのが本当の時短です。
テンプレートに入れておくと便利なもの
テンプレートに含める内容は制作ジャンルによって変わりますが、共通して入れておくと便利なものを挙げます。
- ドラムトラック:Groove AgentのSE(またはフルバージョン)を読み込んだ状態
- ベーストラック:HALion SonicのベースプリセットをロードしたMIDIトラック
- コードトラック / ピアノトラック:HALion SonicのピアノをロードしたMIDIトラック
- グループチャンネル:ドラムグループ・楽器グループ・ボーカルグループ
- FXチャンネル:リバーブ(REVerence)・ディレイ(MonoDelay等)
- マスタートラック:Supervisionを挿した状態
- ボーカルトラック:オーディオトラック+基本的なインサートEQ・コンプをセット
テンプレートを保存する方法
理想の初期状態が整ったら、「ファイル」→「テンプレートとして保存」を選びます。名前を付けて保存するだけです。
次回以降は「ファイル」→「新規プロジェクト」でテンプレート一覧から選べるようになります。プロジェクト内には何も録音データが入っていない状態なので、安心して作業を始められます。
ジャンル別テンプレートを複数作るのがおすすめ
一つの万能テンプレートより、ジャンル別に分けた方が使いやすいです。たとえば:
- 「EDMテンプレート」:キック・シンセ・サイドチェインを設定済み
- 「弾き語りテンプレート」:アコギ録音トラック・ボーカル録音トラック・シンプルなリバーブセット
- 「バンドアレンジテンプレート」:ドラム・ベース・ギター×2・キーボード・ボーカルを用意済み
それぞれのテンプレートに最適なルーティングとプラグインを入れておくと、アイデアが浮かんだときにすぐ録音を始められます。
テンプレートを育てる習慣
制作を続けるうちに「あれもテンプレートに入れておきたかった」と気づく瞬間があります。その都度テンプレートをアップデートする習慣をつけると、どんどん使いやすくなっていきます。
半年後には「自分専用の最強テンプレート」が育って、作業効率が別物になっているはずです。
テンプレートの活用を含め、Cubaseでの効率的な制作フローを学びたい方には、コアミュージックスクールのDTMコースがおすすめです。プロが実際に使っているワークフローを参考にできます。



