DAWソフトを買った。YouTubeで使い方動画を何十本も見た。でも、1曲も完成していない——そういう人、実はものすごく多いんです。
DTMを始めた人の多くが、最初の1曲を完成させる前に辞めてしまいます。これは才能の問題でも、センスの問題でもありません。「なぜ完成できないか」を知らないまま進んでいるからです。今回は、DTMで挫折してしまう3つの根本的な原因と、それぞれの具体的な解決策を解説します。
挫折する原因①:操作に時間を取られて、創作に進めない
DAWソフトは機能が多いため、操作を覚えるだけで膨大な時間がかかります。「今日こそ曲を作ろう」と思ったのに、気づいたら「オーディオインターフェースの設定」や「プラグインのインストール」で2時間が溶けている——これはDTM初心者あるあるです。
解決策:最初から全部覚えようとしない
DAWの機能は全部で数百種類あります。でも、最初の1曲を作るのに必要な機能は10個もありません。「MIDIの打ち込み」「音量の調整」「エクスポート」この3つだけ最初に覚えれば、一応の形にはなります。
具体的には「この1週間はピアノロールとMIDI打ち込みだけ使う」と決めてしまうのが効果的です。インターネット上のチュートリアルは網羅的すぎるものが多く、全部見ようとすると消化不良になります。「今作っている曲に必要なことだけ調べる」という姿勢に切り替えましょう。
挫折する原因②:曲の構成がわからない
「メロディは思いつくけど、そのあとどうすればいいかわからない」という声は非常によく聞きます。イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ——頭ではわかっていても、実際に組み立てようとすると手が止まる。これは知識として構成を「知っている」だけで、構成を「感じる」力がついていないからです。
解決策:好きな曲の構成を紙に書き出す
自分が好きな曲を1曲選んで、各セクションを紙に書き出してみてください。「0:00〜0:15がイントロ、0:15〜0:45がAメロ」という具合です。これを5曲やると、J-POPの構成に共通パターンがあることに気づきます。
よくあるパターンは「イントロ(8小節)→Aメロ(16小節)→Bメロ(8小節)→サビ(16小節)→間奏→Aメロ→サビ→アウトロ」という流れ。最初はこれをそのままコピーしてしまって構いません。構成を「借りる」のは恥ずかしいことではなく、プロでも普通にやっていることです。
挫折する原因③:完成の基準がわからない
「どこまで作れば”完成”なのか」がわからないと、永遠に終われません。「もっと音を足したほうがいいかも」「ミックスが甘い気がする」と感じてループし続け、結局公開も保存もしないまま放置——これが「完成できない」の正体であることが多いです。
解決策:完成の定義を最初に決める
作り始める前に「完成条件」を箇条書きにしておきます。たとえば「①Aメロ・Bメロ・サビが揃っている ②最低4種類の楽器が入っている ③書き出しができる状態になっている」。この3つを満たしたら完成、と決めてしまう。
最初の1曲に求めるクオリティは低くていいんです。「誰かに聴かせるレベルじゃなくていい、自分が最後まで作った体験を得ること」が目的だと割り切ると、一気にハードルが下がります。
それでも行き詰まるなら:プロのプロセスを体系的に学ぶ方法もある
独学の最大の問題は「何がわからないかがわからない」という状態が続くことです。挫折の3パターンを解説しましたが、それぞれの解決策を実践するためには、「正しいやり方」を知っている人から順序立てて教えてもらうのが、実は一番の近道だったりします。
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