「プロの作曲家って、どんな1日を過ごしているんだろう?」――DTMを始めた方や音楽で食べていきたい方なら、誰もが一度は気になるテーマではないでしょうか。本記事では、現役で活躍する作曲家・編曲家の典型的な1日を、朝のルーティンから締切前夜の追い込みまで時間帯別に解説します。さらに、川口駅徒歩2分のコアミュージックスクールで学べるスキルが、どの場面でどう活きるのかも紹介します。
プロ作曲家の典型的な1日タイムスケジュール
まずは在宅型・専業作曲家の平均的な1日を表で確認しましょう。これは年収500〜800万円クラスの中堅作曲家から取材した平均像です。
| 時間帯 | 作業内容 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| 7:00〜8:30 | 起床・朝食・耳のリセット(無音時間の確保) | 1.5時間 |
| 8:30〜9:00 | メールチェック・案件進捗の整理 | 30分 |
| 9:00〜12:00 | 新規曲の作曲・コンペ用デモ作成 | 3時間 |
| 12:00〜13:30 | 昼食・散歩(耳の休息) | 1.5時間 |
| 13:30〜17:00 | 編曲・ミックス作業 | 3.5時間 |
| 17:00〜18:00 | 仮歌録音・ディレクション | 1時間 |
| 18:00〜19:30 | 夕食・休憩 | 1.5時間 |
| 19:30〜22:00 | 修正対応・MA作業・納品準備 | 2.5時間 |
| 22:00〜24:00 | リサーチ・新譜チェック・楽典学習 | 2時間 |
合計の作業時間は10〜12時間。そのうち実際に音を出して制作する時間は6〜7時間程度で、残りは耳の休息・コミュニケーション・学習に充てられているのが特徴です。
朝の3時間が一番大事な理由
耳がリセットされた状態でしか聴けない音がある
プロが朝イチを最重要視する最大の理由は、「耳のフレッシュさ」が音の判断力に直結するためです。前日に聴き続けた曲を翌朝聴き直すと、ミックスの粗・帯域被り・違和感がはっきり聞こえる――この感覚はDTMをやり込んだ方ならご存じのはずです。
逆に、夕方以降の疲れた耳でミックスバランスを決めると、翌朝聴いた瞬間「低音出すぎ」「ボーカルが埋もれてる」と修正になりがちです。プロほどこの落とし穴を経験しているため、判断系の作業は午前中に集中させます。
朝に「作る」、夜に「整える」
具体的な配分の鉄則は以下の通りです。
- 9:00〜12:00:作曲・アレンジの根幹(コード進行、メロ、リフ、構成)
- 13:30〜17:00:細かな打ち込みやエディット
- 19:30〜22:00:すでに方向性が決まった曲の仕上げ作業
つまり「創造的判断」は午前、「単純作業・修正」は午後〜夜という分業が確立されています。
1曲あたりの作業時間とギャラの相場
ジャンル別の制作時間目安
| ジャンル | 作曲+編曲の所要時間 | ギャラ相場(買い切り) |
|---|---|---|
| J-POP歌モノ(コンペ曲) | 20〜40時間 | 15万〜80万円 |
| アニソン・劇伴 | 30〜80時間/曲 | 20万〜100万円 |
| ゲーム音楽(BGM 1曲) | 10〜30時間 | 5万〜30万円 |
| CM音楽(15秒〜60秒) | 5〜20時間 | 10万〜200万円 |
| ボカロ書き下ろし | 30〜120時間 | 10万〜50万円+印税 |
初心者の方が驚くのは、案件によっては印税契約・買い切り・分配契約と支払い形態が異なる点です。プロは1日のうち、こうした契約管理にも時間を割いています。
同時並行で進める案件数
中堅プロは平均で4〜7件を並行進行しています。その内訳は次の通りです。
- 納品直前の案件(修正対応のみ):1〜2件
- 制作中の案件(メイン作業):1〜2件
- コンペ・新規提案中:2〜3件
この同時進行スキルこそ、専業として食べていける/いけないの分岐点になっています。
使用機材・環境のリアル
DAW・プラグインの実態
プロの作業環境は思ったより質素です。意外な事実を挙げます。
- DAWはCubase・Logic Pro・Studio One・Pro Toolsのいずれか。新興DAWに乗り換えるプロは少数
- プラグインは10〜30種類を使い回し、2,000以上持っていても実戦投入は限られる
- モニター環境は「定番のニアフィールド+好みのヘッドホン」の二刀流が9割
- MIDIキーボードは61鍵以下で十分という意見が多い(卓上スペース優先)
当スクールのDTM+作曲講座でも、まずは1〜2のDAWを徹底的に使い込むことを推奨しています。詳しい比較はCubase・Studio One・Ableton比較記事もご覧ください。
1日の電気代・通信費はいくら?
意外と知られていないコスト面も見ておきましょう。
- PC・モニター・スピーカーの常時稼働で月の電気代は約3,000〜6,000円増
- サンプル音源・ループ素材のサブスクで月5,000〜20,000円
- 音楽配信・楽曲管理ソフトで月1,000〜3,000円
つまり制作環境を維持するだけで月1〜3万円のランニングコストが発生します。
プロが必ず確保している「3つの時間」
1. 耳の休息時間(最低90分/日)
連続して音を聴き続けると、約45〜90分で判断力が落ちることが知られています。プロは昼食後に必ず散歩や仮眠を取り、耳をリセットする習慣を持っています。
2. インプット時間(毎日1〜2時間)
新譜チェック・配信ランキング上位曲の分析・他ジャンルのリファレンス。プロは「自分の作品を作る時間」と同じくらい、「他人の曲を分析する時間」を取ります。
3. 営業・コミュニケーション時間
メール返信・SNS発信・ディレクター打ち合わせ。これらが疎かになると次の仕事が来ません。1日合計1〜2時間は確実に充てられています。
締切前夜のリアル|納期48時間前から何が起きているか
プロの仕事を語るうえで避けて通れないのが「修羅場」の存在です。
納期2日前
- 主要パートはほぼ固まっているが、ミックスバランスが未確定
- ディレクターからの修正コメントを反映するための余白を確保
- 仮歌差し替え・最終ボーカルRECの調整
納期前日(深夜パターン)
- 22:00〜25:00:最終ミックスの追い込み
- 25:00〜27:00:マスタリング、各種フォーマット書き出し(WAV/mp3/インスト/TVサイズ等)
- 27:00〜29:00:仮眠を1〜2時間挟み、朝イチで聴き直し
- 9:00:最終チェック後、納品
このような追い込みを繰り返さないために、プロは「逆算スケジュール術」を徹底します。
プロを目指すなら|今日から真似すべき5つの習慣
- 朝9時に必ずDAWを起動する:制作の習慣化が最大の差別化
- 耳の休憩を90分ごとに取る:判断力の維持
- 1日1曲、新譜を分析する:耳のアップデート
- 制作日記をつける:何時間で何をしたか可視化
- 4ヶ月で1曲完成を目標にする:締切耐性をつける
独学の限界と、スクール活用のメリット
「プロの1日」を真似しようとして挫折する人の多くは、技術的・知識的なボトルネックに気づかないまま時間を浪費してしまいます。具体的には次のような壁が立ちはだかります。
- ミックスの周波数バランスが分からず、何時間費やしても完成しない
- コード進行のバリエーションが少なく、どの曲も似てしまう
- 編曲のセオリーを知らず、楽器が混ざらない
こうした壁は、独学では気づきにくいため何年も停滞する原因になります。DTM独学の限界はどこかもぜひご一読ください。
川口でDTM・作曲を本気で学ぶなら
コアミュージックスクールは、川口駅徒歩2分という好立地で、現役プロ講師のマンツーマン指導を受けられる音楽教室です。とくにDTM+作曲講座は、現役で楽曲提供・劇伴制作を行うプロ講師が、あなたの作りたい音楽に合わせて1対1で指導します。
「プロの1日」をマネしても結果が出ない方、DTMを始めたが何から手をつけていいか分からない方、編曲のレベルアップを図りたい方は、まずは無料体験レッスンでお気軽にご相談ください。
体験レッスンの詳細・お申込みはこちらの体験レッスンページからどうぞ。あなたの「プロの1日」が、川口駅前のこの場所から始まります。


