カラーシングの二次審査は「壁」と表現されることがあります。一次審査を通ったあとに待っている、3日間のおためし配信とリーグ25という関門です。この記事では、なぜここが壁になるのかを構造から説明し、3日間をどう設計すれば越えやすくなるのかを具体的に整理します。精神論ではなく、仕組みに沿った組み立て方の話です。
カラーシングの二次審査は何をするのか
まず全体像を確認します。カラーシング(ColorSing)で配信する側になるには「Lシンガー」という立場が必要で、そのための審査は二段階に分かれています。
| 段階 | 内容 | 判定 |
|---|---|---|
| 一次審査 | 審査申し込みフォームから申請 | 通過者には通常、申請後5営業日以内に連絡 |
| 二次審査 | 3日間の「おためし配信」を行う | 3旬以内にリーグ25以上に到達で通過 |
一次審査は書類の段階なので、条件を満たして必要事項を整えていれば進めます。手順はカラーシングの一次審査|申し込み方法と通過までの日数を実際の流れで解説にまとめました。
問題はその先です。二次審査は「実際に配信して、結果を出す」段階になります。ここで性質がガラッと変わるため、壁と感じられるわけです。
「旬」という期限の単位を押さえる
二次審査の期限は「3旬以内」と定められています。旬(じゅん)は1か月を3つに区切った単位です。
- 上旬:1日〜10日
- 中旬:11日〜20日
- 下旬:21日〜月末
3旬はおおよそ1か月ぶんです。無限に時間があるわけではない、という点がまず効いてきます。
なぜ二次審査が「壁」になるのか
壁の正体は、大きく3つあります。
壁1:判定基準が「自分の努力だけ」で完結しない
リーグ25への到達は、毎日おこなわれる昇格戦を積み重ねた結果です。そして昇格戦の材料になるライブスコアは、ギフト使用のボリュームがベースで、そこに「コメント」「視聴」「いいね」「ギフト使用」の各項目について総数・人数・継続した人数が加点されていきます。
つまり、自分が何時間歌ったかだけでは決まりません。誰かが来て、反応してくれる必要があります。ここが、練習量がそのまま点数になるテストとの決定的な違いです。
壁2:時間の制約がある
3旬以内という期限があるうえに、配信そのものにも条件があります。
- 配信できるのはiOS(iPhone)のみ。Android端末では配信できません
- 歌唱時にBluetoothイヤホンは使えません。有線イヤホンが必要です
- 深夜1:00〜1:30は配信できません
これらを審査期間に入ってから知ると、単純に日数を失います。準備段階でつぶしておくべき項目です。
壁3:仕組みを知らないまま配信してしまう
いちばん多いのがこれです。カラーシングのリーグと昇格戦には独特の仕組みがあり、知っているかどうかで同じ配信時間の価値が変わってしまいます。次章で詳しく見ていきます。
審査を受けるかまだ決めていない方も、分からない点を事務所へ確認できます。 質問できる内容と、連絡後の流れを見る →
壁を越えるために理解しておくべき仕組み
リーグと昇格戦の基本
リーグは1から始まり、毎日おこなわれる昇格戦で上がっていきます。降格はありません(「-1」という結果は存在しません)。1日で獲得できる経験値は+1、+2、+3のいずれかで、その境目を「ボーダー」と呼びます。
ここが重要なのですが、ボーダーの値は締め時間の30分前から表示され、締め時間に向かって増えていきます。つまり、自分がいまどのラインにいるのかは、締め時間の直前になって初めて見えるということです。
さらに「保証値」という仕組みもあります。これはボーダーが急激に跳ね上がるのを防ぐためのもので、保証値に到達すれば経験値の獲得が保証されます。
締め時間の選び方が結果を左右する
締め時間は、昇格戦の経験値が確定する時刻です。初回配信のときに自分で選びます。
ここで考えるべきなのは、「自分が安定して配信できる時間帯」と「締め時間」の位置関係です。締め時間の直前にボーダーが見えるということは、その時間帯に自分が配信していれば、状況を見て動けるということでもあります。逆に、自分が配信できない時間に締め時間を置いてしまうと、毎日ただ結果を受け取るだけになります。
締め時間の考え方はカラーシングの締め時間の決め方|昇格に効く時間の選び方で詳しく扱っています。
リーグ帯は4部門に分かれている
安心材料として知っておきたいのが、リーグ帯が「性別 × 顔出し / 声だけ」の4部門に分かれているという点です。全員が同じ土俵に並んでいるわけではありません。顔を出さない選択をしたから不利、という単純な構図にはならないということです。
リーグ25という水準の感覚
リーグ25がどれくらいの水準なのかは、旬をまたいだときのリセットの仕組みを見ると想像しやすくなります。カラーシングでは、旬の最初の日(1日・11日・21日)に、前旬の5リーグ下から新しいリーグ戦が始まります。ただし21日だけは3リーグ下です。
そして運営の設計上、前旬と同等のリーグに戻るには、+1を取る前提で最小2日、最高でも6日の配信で足りるとされています。スコアは100%キャリーオーバーされます。
この設計から分かるのは、リーグ25は「毎日全力で何時間も配信し続けないと届かない場所」として作られてはいない、ということです。ただし配信ゼロでは1も上がりません。詳しい体感はカラーシングの二次審査「リーグ25」はどれくらい大変?到達までの現実的な道のりで掘り下げています。
【公式】二次審査は3旬以内にリーグ25以上
二次審査の合格条件と日数の数え方は公式FAQに明記されています。おためし配信の3日だけで合否が確定する制度ではありません。
二次審査
3日間(※)のおためし配信の後、
3旬以内にリーグ25以上になる
その後も
配信継続ができる
一次審査に通過しなければ配信開始できず、二次審査に通過(配信開始してもおためし配信の後に3旬以内にリーグ25以上になること)ができなければ、それ以降は配信継続できません。
※日数は締め時間対応のDAY換算で、配信してない日はカウントしません。
※締め時間をまたぐ配信は配信開始日時を基準として1日とカウントします。
一次審査通過後、合計3日間がおためし配信です。その後、3旬以内にリーグ25以上へ到達すると二次審査を通過し、配信を継続できます。配信していない日はDAY数に含まれません。
Lシンガーは、3日を連続させる必要はありませんが、締め時間をまたぐ配信は開始日時のDAYとして数えます。おためし期間中に締め時間、配信時間、曲数を記録し、本二次審査へ入る時点のリーグを確認してください。合格条件はライブスコアの特定額ではなく、期間内のリーグ25到達です。
おためし配信3日間の設計図
ここからが実践編です。まず、おためし配信について正確に押さえておきたい事実があります。
- 連続した3日である必要はありません。実際に配信した日だけがカウントされます
- 1日あたりの時間や曲数の指定はありません
- おためし配信中も報酬(ダイヤ)の対象です
「3日連続で空いている週を待つ」必要はない、というのは大きなポイントです。自分にとって条件のいい3日を選べます。
Day1:土台をつくる日
初日は、いきなり結果を狙うより、環境と進行を確定させる日にしたほうが安全です。
- 有線イヤホンでの音のバランスを本番環境で確認する
- 締め時間を決める(初回配信時に選びます)
- 自己紹介と、配信の流れを一通りやってみる
- 曲数は運営推奨の目安である「1時間で3〜6曲程度」に収める
ここで機材トラブルを全部つぶしておくと、残り2日を中身に使えます。
Day2:反応が生まれる進行を試す日
ライブスコアには「コメント」「視聴」「いいね」の総数・人数・継続した人数が効いてきます。ということは、来てくれた人が反応しやすい進行になっているかが鍵になります。
運営が推奨するバランスは歌と雑談が半々くらいです。歌いっぱなしにすると、コメントが入る隙がなくなります。曲間で名前を呼ぶ、リクエストを聞く、次に歌う曲を予告する、といった間の取り方を試してみてください。
また、リスナー側には「スーパーいいね」という仕組みがあります。視聴中に数分ごとにチャージされ、MAXになると押せるもので、0.1コイン分の応援効果があります。つまり、長く見てくれている人ほど応援できる量が増える設計です。「短時間で盛り上げる」より「居心地よく居続けてもらう」ほうが噛み合います。
Day3:締め時間を意識して動く日
3日目は、締め時間の30分前からボーダーが表示されるという性質を活かします。締め時間をまたぐ形で配信を組めば、表示されたボーダーを見ながら最後まで走ることができます。
ここで焦って無理をする必要はありません。保証値に届いていれば経験値は確保できますし、降格もありません。あくまで「見えている情報を使う」という意味です。
3日間の配置例
| ねらい | 意識すること | |
|---|---|---|
| Day1 | 環境と進行の確定 | 音のバランス、締め時間の決定、進行の型づくり |
| Day2 | 反応が生まれる進行の検証 | 歌と雑談を半々に、曲間で会話をつくる |
| Day3 | 締め時間を活かす | 締め時間をまたいで配信し、ボーダー表示を確認 |
おためし配信そのものの位置づけはカラーシングのおためし配信とは?3日間の使い方で合否が変わる理由で、より基礎から説明しています。
やってはいけない越え方
体力を無視した長時間配信
二次審査には3旬という期間があります。初日に無理をして体調を崩すと、そのあとの継続ができません。ライブスコアには「継続した人数」も効くため、こちらが続けられなくなるのがいちばん痛手です。
身内に負担をかけ続ける
審査期間だからと友人に連日の視聴やギフトを頼むやり方は、長く続きません。二次審査を通ったあとも活動は続きます。3日間だけ数字を作る発想ではなく、その後も回る形を試す期間だと考えたほうが健全です。
「事務所に入れば通る」と期待する
事務所に所属しても審査基準は変わりません。これは運営の公式見解です。合格しやすくなるという抜け道はありません。詳しくはカラーシングの審査は事務所所属だと有利?公式の見解と本当のところをご覧ください。
そのうえで、仕組みの理解や進行の組み立てを相談できる相手がいることには意味があります。私たちコアミュは、音楽教室「コアミュージックスクール」(2011年〜)を母体とするColorSing公認の事務所で、現役のボイストレーナーが在籍しています。手数料は0%、入会金・月会費・ノルマはなく、顔出しなしの「声だけ配信」も歓迎です。全国どこからでもオンラインで所属できます。
審査期間中も報酬は発生している
見落とされがちですが、二次審査の期間は「無給の試用期間」ではありません。おためし配信中も報酬(ダイヤ)の対象です。
カラーシングのダイヤには3種類あり、いずれも投げ銭に依存しない活動報酬として設計されています。つまり、リスナーがギフトを使わなくても発生するということです。
| 種類 | 発生のしかた |
|---|---|
| 歌ダイヤ | 1曲歌うごとに獲得。翌日早朝5時までに付与される |
| 雑談ダイヤ | 歌唱中以外の、配信1時間あたりで獲得。翌日早朝5時までに付与される |
| 継続報酬ダイヤ | 配信すると将来に積み立てられ、配信の半年後〜1年半後の各旬ごとに一定条件を達成すると、各旬末に分割分を獲得 |
金額は活動量によって人それぞれなので、ここで具体的な数字を示すことはしません。ただ、歌ダイヤと雑談ダイヤが別々に存在するという事実自体が、「歌と雑談を半々くらい」という推奨バランスの根拠になっている点は押さえておく価値があります。歌だけに寄せても、話だけに寄せても、設計から外れるということです。
また、初配信の翌旬には「スタートダッシュボーナス」があります。二次審査の時期と重なりやすいタイミングなので、仕組みを知っておくと配信の置き方を考えやすくなります。
もし届かなかったときのために
先に知っておいてほしいことがあります。審査に落ちた場合、初回は9旬後(およそ3か月後)まで再受審ができません。以降も9旬ずつ延びていきます。
だからこそ、準備が整わないまま一次審査に申し込んで二次に進んでしまうのは避けたいところです。逆に、万が一届かなかった場合の立て直し方はカラーシングの審査に落ちた…再申請はいつから?次に受かるための立て直し方に整理してあります。
まとめ
カラーシングの二次審査が壁と言われるのは、判定が自分の努力量だけで完結せず、期限があり、そして仕組みを知らないと同じ配信時間の価値が下がってしまうからです。
越えるための鍵は3つ。まず、有線イヤホンとiOS端末という前提を審査前に整えること。次に、自分が配信できる時間帯と締め時間を噛み合わせること。そして、おためし配信の3日間を「環境の確定」「反応が生まれる進行の検証」「締め時間の活用」に振り分けることです。
おためし配信は連続3日である必要がなく、時間や曲数の指定もありません。この自由度を、自分にとっていちばん条件のいい3日を選ぶために使ってください。制度や条件は変わることがあるため、最新の内容は公式FAQでもあわせてご確認ください。



