カラーシングのマイク設定|声が入らない・小さいときの確認手順

ColorSing
カラーシングのマイク設定|声が入らない・小さいときの確認手順

配信中に「声、聞こえないよ」とコメントが来る。自分のイヤホンにはちゃんと歌声が返ってきているのに、リスナーには届いていない。あの瞬間の焦りは、経験した人にしか分かりません。歌の途中で設定画面を探し始めて、結局そのまま1曲を終えてしまう——これが本当に多いのです。

先に結論をお伝えします。いちばん最初に見るのは、カラオケリモコンパネルの「ボーカル音量」です。 これが0になっていると、自分のイヤホンには声が聞こえているのに、リスナーには届きません。公式FAQでも注意が促されている項目で、原因としては最も多い部類です。

この記事では、声が入らない・小さいときにどの順番で何を確認すればいいかを、公式仕様に沿って手順化します。あわせて、設定をいくら直しても解決しないタイプの「声が小さい」——機材ではなく声の側に原因があるケースの見分け方も、声を教える立場からお伝えします。

この記事は、コアミュージックスクールのボーカル講師・奥津ユキ(ボーカル/ピアノ/サックス/フルート/DTM)の監修のもと作成しています。

結論:確認は「上から順に4つ」だけ

やみくもに設定をいじると、直ったのか偶然なのか分からなくなります。次の順番で1つずつ確認してください。

順番 確認すること 場所 こんな症状のとき
1 ボーカル音量が0になっていないか カラオケリモコンパネル 自分には聞こえるがリスナーに届かない
2 マイク付きの有線イヤホンが挿さっているか 端末の差込口 そもそも曲が選べない/設定項目が出ない
3 ノイズキャンセリングを切って比べる その他詳細設定 声が細い・こもる・途切れる
4 オーディオインターフェース側の音量 機材とアプリの両方 機材を使っている場合のみ

症状から引く早見表

下の手順は上から順に確認していけば必ず解決しますが、「いま困っている症状」がはっきりしている方は、この表から入ってください。

症状 最初に見る場所 次に見る場所
自分には聞こえるが、リスナーに届いていない ボーカル音量が0になっていないか マイクの接続
声は入るが小さい マイクと口の距離 伴奏とのバランス(BGM側を下げる)
「その他詳細設定」が見当たらない イヤホンが挿さっているか アダプタの接触(挿し直す)
音がこもる・不自然に途切れる ノイズキャンセリング(初期値はオン) マイクの位置と部屋の反響
自分の声が二重に聞こえる ミキサー側のモニターミュート アプリ側の声の返し
まったく反応しない(ミキサー使用時) ミキサー本体の電源 iPhoneの音量ボタンが効かなくなっているか

最後の行にある「iPhoneの音量ボタンが効かなくなる」は、公式が案内している接続確認の方法です。音量ボタンが効かない=正しくつながっている合図なので、故障と勘違いしないでください。ミキサーまわりはAG03MK2の接続手順、アダプタやケーブルの選び方は変換アダプタは必要?で扱っています。

必要な機材や始め方を、始める前に確認できる窓口があります。 質問できる内容と、連絡後の流れを見る →

手順①:カラオケリモコンパネルを開く

設定はほぼすべてここに集まっています。歌詞表示の右上にある「・・・」をタップすると開きます。

ここで操作できるのは、公式FAQによれば次の項目です。

  • BGM音量
  • ボーカル音量
  • 自分の声の返し
  • ガイド音量
  • エコー
  • 自分だけBGM音量かさ増し
  • キー
  • その他詳細設定
  • 最初から歌いなおす/カラオケを終了

配信を始める前に一度開いて、どこに何があるかだけ覚えておいてください。歌の途中で探すことになると、それだけで1曲を潰します。

手順②:ボーカル音量が0になっていないか

ここが最重要です。ボーカル音量が0だと、自分のイヤホンには自分の声が聞こえていても、リスナーには届きません。

「自分の声の返し」と「ボーカル音量」は別の設定です。返しはあくまで自分が聴くための音量、ボーカル音量はリスナーに届く音量。返しが聞こえているから大丈夫、とはならないのがこの仕様のいやらしいところで、だから自分では気づけません。

配信開始前に、ボーカル音量が0でないことを毎回目視する。 これを習慣にするだけで、事故はほぼなくなります。

手順③:マイク付きの有線イヤホンが挿さっているか

「設定が見つからない」「曲が選べない」という症状は、たいていイヤホンまわりです。

まず、Bluetoothイヤホンは使えません。公式FAQの原文は「ColorSingでは、Bluetoothイヤホンをサポートしておりません。」で、選曲時にはこう表示されます。

「Bluetoothイヤホンの場合、歌とBGMに大きくズレが生じます。マイク付きの有線イヤホンを接続してください」

理由は音質ではなく遅延(ズレ)です。そしてBluetooth接続中は、選曲そのものがブロックされます。AirPodsを繋いだままだと、いくら設定を探しても解決しません。

さらに、イヤホンが接続されていないと次の状態になります。

  • カラオケリモコンパネルの「その他詳細設定」が表示されない
  • 「自分だけBGM音量かさ増し」が自動でオフになる(初期状態ではオンの機能です)
  • YouTube同時視聴が使えない

「ノイズキャンセリングの項目が見当たらない」という質問の答えは、ほぼこれです。イヤホンを挿すと現れます。

手順④:ノイズキャンセリングをオフにして聴き比べる

「その他詳細設定」の中に、ノイズキャンセリングと「BGM音量かさ増し」があります。ノイズキャンセリングは初期状態でオンです。

生活音を抑えてくれる便利な機能ですが、声の細かいニュアンスまで一緒に削られることがあります。「声がこもる」「息づかいが消える」「小さい声のところが途切れる」と感じたら、一度オフにして同じフレーズを歌い比べてみてください。

特に、息の成分が多い柔らかい声質の方は、この機能の影響を受けやすい印象があります。息の音は機械から見ると雑音に近いので、抑える対象になりやすいのです。ささやくように歌うのが持ち味の方が「なんだか自分の声じゃない」と感じるときは、まずここを疑ってください。

なお、オーディオインターフェース経由で外部の音を入れている場合、その音がノイズキャンセリングに誤って処理される可能性があると公式FAQは案内しています。音質が気になるならオフにしてみてください。

手順⑤:オーディオインターフェースを使っている場合

機材を使っている方だけ、追加で確認する点があります。

  • アプリ側の音量設定が低すぎないか/低いと、ガイド音だけでなくBGMも自分の声の返しも聞こえなくなります
  • 接続できているか/判定はかんたんで、iPhone本体のボタンで音量が変えられなくなっていれば接続できています。音量ボタンが効くなら、つながっていません
  • 給電されているか/カメラアダプタにLightningケーブルを挿し、iPhoneが充電されている状態にしてください
  • モニターの設定/AG03を使う場合、公式が推奨しているのはAG03側のモニターミュートを押し、アプリ側の「自分の声の返し」をオンにする組み合わせです

また、オーディオインターフェース経由でアプリの音を入力していると、ガイド音量を上げたぶんがそのままリスナーにも聞こえます。機材を使わない構成ならガイド音は自分だけに聞こえるので、これは機材を入れたときだけ起きる副作用です。

なお公式FAQの音量の設定例は画像で示されているため、具体的な数値をここに書くことはできません。実際の目盛りは公式FAQでご確認ください。

【公式】ボーカル音量と声の返しの確認順

声が入らないときは、公式FAQのカラオケリモコンパネルにある項目を上から確認すると、リスナー側と自分側を切り分けられます。

カラオケ歌詞表示部分の右上「・・・」をタップすることで開くことができます。
[FAQ] Lシンガー
がカラオケ設定を変更すると、リスナーにもその設定内容が反映されます。
機能名
機能概要
BGM音量
BGM(伴奏)の音量調整
ボーカル音量
ボーカルの音量調整
ボーカル音量が0だと、声の返しが設定されていて自分だけ声が聞こえたとしてもリスナー側には届かないので注意してください

デフォルトの設定は「オン」となっており、基本的には「オン」の状態を推奨しています。
しかしながら、ノイズキャンセリングはノイズを打ち消す逆相違の音波を発生させるため、外部音源を誤ってノイズとして処理する可能性がございます。
オーディオインターフェース経由で外部音源を使用した際の音質が気になる場合は、設定をオフに切り替えて配信をお試しください。

まずボーカル音量が0でないことを確認し、その後に自分の声の返しを調整します。自分に声が聞こえてもボーカル音量が0ならリスナーには届きません。逆に、返しだけが小さい場合はリスナー側の音量とは別に確認します。

ノイズキャンセリングは通常オンが推奨ですが、歌声が途切れる場合はオフにして改善するか試すよう公式FAQにあります。Lシンガーは一度に複数項目を変えず、ボーカル音量、返し、ノイズキャンセリングの順に一つずつ聴き比べてください。

【講師の視点】「声が小さい」には3種類あります

ここからが、設定を全部確認しても直らなかった方向けの話です。ひとことで「声が小さい」と言っても、原因は3つに分かれます。種類が違えば、直す場所も違います。

種類1:入力そのものが小さい(機材で直る)

マイクに届く音量が足りていない状態です。イヤホンマイクが服にこすれる位置にある、コードが首の後ろに回って口から遠い、といった物理的な理由が意外と多い。イヤホンのマイク部分が口元のほうを向いているか、一度鏡で確認してください。

それでも足りないなら、入力の大きさを調整するつまみ(ゲイン)を持つ機材の出番です。ここは機材で解決できる領域です。

種類2:伴奏に対して相対的に小さい(音量バランスの問題)

声の音量は足りているのに、BGMが大きすぎて埋もれているケース。この場合、ボーカル音量を上げるのではなくBGM音量を下げるほうが正解です。声を上げ続けると、割れるほうへ振り切ってしまいます。

見分け方は、歌っていない瞬間(間奏)と歌っている瞬間で、リスナーの体感音量が大きく変わるかどうか。間奏でうるさく感じるなら、BGM側が原因です。

種類3:音量ではなく「輪郭」が足りていない(歌い方の問題)

これがいちばん多く、そして機材では直りません。音量計の上では十分な数字が出ているのに、聴いている側には小さく聞こえる。原因は、子音が弱いこと声の抜けが後ろに向いていることです。

人が「聞こえた/聞こえない」を判断しているのは、実は母音の大きさより子音の立ち上がりです。「か」「た」「さ」の頭がぼやけていると、音量をどれだけ上げても言葉が届きません。逆に、子音をはっきりさせるだけで、音量を上げずに「よく聞こえる」に変わります。

試してみてください。同じフレーズを、音量は変えずに子音だけ少し強めに歌って録音する。 前後を聴き比べて後者のほうが聞き取りやすければ、あなたの「声が小さい」は設定の問題ではありません。ここに気づかないまま高い機材を買ってしまう方が、本当に多いのです。

注意:設定を変えると、リスナー側にも反映されます

公式FAQに明記されている大事な仕様です。Lシンガーがカラオケリモコンパネルの設定を変えると、その変更はリスナー側にも反映されます。

つまり、配信中に音量を探りながらつまみを動かすと、その過程がそのままリスナーに聞こえています。調整は配信前に済ませるのが原則です。どうしても配信中に触るなら、間奏や曲間など、影響の小さいタイミングを選んでください。

配信前の「30秒チェック」を習慣にする

トラブルの大半は、配信中に直そうとするから大ごとになります。始める前に30秒だけ使って、次の5つを目視してください。順番も含めて、そのまま使えます。

  • ①イヤホンが有線で、しっかり挿さっている(Bluetoothは接続を解除しておく)
  • ②カラオケリモコンパネルを開き、ボーカル音量が0でない
  • ③自分の声の返しがオンで、返りが聞こえる
  • ④「その他詳細設定」が表示される(表示されなければイヤホン未接続のサイン)
  • ⑤深夜1:00〜1:30ではない(この時間帯は配信できません)

④は地味ですが優秀な確認方法です。この項目が見えているということは、アプリがイヤホンを認識できているということ。接続状態を1画面で確かめられるチェックポイントとして使えます。

そして、ここまでを終えてから最初の1曲を歌ってください。1曲目を「音を確かめる曲」にして、聞こえ方をコメントで教えてもらう運用にしている方もいます。リスナーに助けてもらうのは、まったく恥ずかしいことではありません。

よくある質問

Q. 自分には声が返ってきているのに、リスナーに届いていません。
A. ボーカル音量が0になっている可能性が高いです。「自分の声の返し」とは別の設定なので、返しが聞こえていても安心できません。

Q. 「その他詳細設定」がどこにも見当たりません。
A. イヤホンが接続されていないと表示されません。マイク付きの有線イヤホンを挿すと現れます。

Q. 声がこもって聞こえます。
A. まずノイズキャンセリングをオフにして比べてください。それでも変わらない場合は、マイクが服や髪に触れていないか確認を。

Q. 曲が選べません。
A. Bluetoothイヤホンが接続されていると、選曲がブロックされます。接続を解除し、マイク付きの有線イヤホンに替えてください。

Q. 設定を変えたら、どのくらいで反映されますか?
A. カラオケリモコンパネルの変更はリスナー側にも反映される仕様です。挙動が想定と違う場合は、最新の条件を公式FAQでご確認ください。

Q. エコーをかければ声が大きく聞こえますか?
A. 大きくは聞こえません。むしろかけすぎると輪郭がぼやけて、言葉が届きにくくなります。音量不足の解決策にはなりません。

音量とは別に響きを整えるときは、カラーシングのエコー設定はどう使う?かけすぎないための考え方で設定の考え方を確認できます。

設定を詰めても環境音が乗ってしまうときは、カラーシングのノイズキャンセリング設定|オンとオフの使い分けでオンとオフの使い分けを確認してください。

設定を変えた効果を確かめるにはカラーシングは画面録画できる?音が乱れるときの対処法が役に立ちます。

まとめ

  • 最初に見るのはボーカル音量。0だとリスナーに届かない(自分には聞こえる)
  • 設定が見当たらないときは、イヤホン未接続を疑う
  • Bluetoothは選曲そのものがブロックされる。理由は遅延
  • ノイズキャンセリングは初期オン。声が細い・こもると感じたら比べてみる
  • オーディオインターフェース使用時は、ガイド音がリスナーにも聞こえる点に注意
  • 「声が小さい」は3種類。子音の輪郭が原因のときは機材では直らない
  • 設定変更はリスナー側にも反映されるので、調整は配信前に

マイクそのものの要否はカラーシングにマイクは必要?、選び方はカラーシングのマイクおすすめにまとめています。声が届かないときの全般的な確認はカラーシングで自分の声が聞こえない・リスナーに届かないとき、機材の全体像はColorSingの機材は何が必要?をご覧ください。

設定で詰まったときは、ColorSing公認事務所「コアミュ」に画面の写真を送っていただければ、見た目で判断してお答えします。手数料0%・入会金や月会費なし・ノルマなし、音楽教室「コアミュージックスクール」の現役講師が対応します。詳しくはコアミュの公式ページをご覧ください。

監修

奥津ユキ(コアミュージックスクール講師)
ボーカル・ピアノ・サックス・フルート・DTMを担当。

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