カラーシングのノイズキャンセリング設定|オンとオフの使い分け

ColorSing

配信を聴き返して、ふと違和感を持つ。「これ、私の声だろうか」。音は割れていない。雑音も入っていない。それなのに、いつも自分が出しているはずの声とは、どこか別のものに聞こえる。

カラーシング(ColorSing)のノイズキャンセリングは、この違和感の原因になっていることがあります。

先に結論をお伝えします。ノイズキャンセリングは、基本オンのままで構いません。 初期状態でオンになっていますし、大半の方はそのままで問題ありません。

オフにしたほうがいいのは、次の2つに当てはまる方だけです。

  • オーディオインターフェースを使っている方(公式FAQに、外部音源が誤処理される可能性があると明記されています)
  • 息づかいや語尾の余韻を武器にしている方(削られる可能性があります)

この記事では、設定の場所と手順、そして「自分はどちらなのか」を判断するための考え方を、声を教える立場から整理します。

この記事は、コアミュージックスクールのボーカル講師・奥津ユキ(ボーカル/ピアノ/サックス/フルート/DTM)の監修のもと作成しています。

設定の場所と手順

ノイズキャンセリングは、カラオケの画面の中にあります。

  • 1. カラオケで曲を開始する
  • 2. 歌詞表示の右上「・・・」をタップして、カラオケリモコンパネルを開く
  • 3. 「その他詳細設定」を開く
  • 4. 中にあるノイズキャンセリングを切り替える

「その他詳細設定」の中には、ノイズキャンセリングBGM音量かさ増しの2つが入っています。

「その他詳細設定」が見つからないとき

ここが最初の関門です。「その他詳細設定」は、イヤホンを接続していないと表示されません。

設定が見当たらないときは、次の順に確認してください。

確認 内容
1 有線イヤホンを挿しているか
2 Bluetoothイヤホンになっていないか(カラーシングは非対応)
3 差込口がしっかり奥まで挿さっているか

イヤホン未接続の状態では、ほかにも失われる機能があります。「自分だけBGM音量かさ増し」が自動的にオフになりますし、Youtube同時視聴も使えなくなります。イヤホンは、音のためだけでなく機能のためにも必要だと考えてください。

絶対に混同してはいけないこと|イヤホン側のノイズキャンセリングとは別物です

ここでつまずく方が非常に多いので、はっきり分けて書きます。

カラーシングのノイズキャンセリング イヤホンのノイズキャンセリング(ANC)
目的 リスナーに届く音から雑音を減らす 自分の耳に入る外の音を減らす
誰のため リスナーのため 自分のため
場所 アプリの「その他詳細設定」 イヤホン本体・スマホのBluetooth設定

そして重要な事実がひとつ。ノイズキャンセリング機能を売りにしている高性能なワイヤレスイヤホンは、カラーシングの歌唱では使えません。

公式は「ColorSingでは、Bluetoothイヤホンをサポートしておりません。」と明記しています。選曲時のダイアログでも「Bluetoothイヤホンの場合、歌とBGMに大きくズレが生じます。マイク付きの有線イヤホンを接続してください」と表示され、Bluetooth接続中は選曲そのものがブロックされます。

理由は音質ではなく遅延(歌とBGMのズレ)です。高価なイヤホンだから使える、という話ではありません。詳しくはカラーシングで使えるイヤホンをご覧ください。

必要な機材や始め方を、始める前に確認できる窓口があります。 質問できる内容と、連絡後の流れを見る →

講師の視点|ノイズキャンセリングが削るのは、歌のどの部分か

ここからが本題です。

まず正直にお伝えすると、カラーシングのノイズキャンセリングがどんな処理をしているのか、公式は公開していません。 ですので、以下は「一般にノイズ抑制の処理はこういう傾向を持つ」という前提での話になります。

ノイズ抑制の仕組みは、おおまかに言えば「小さくて、ずっと続いていて、音程を持たない音」を雑音とみなして減らすものです。エアコンの音、換気扇、外を走る車。これらは確かに雑音です。

問題は、歌のなかにも同じ特徴を持つ音が含まれていることです。

影響を受けやすい4つ

  • ブレス(息継ぎ)。歌の「間」をつくり、感情を伝える大事な要素ですが、音程を持たない小さな音です
  • 語尾の消え際。フレーズの終わりでふっと抜いていく部分。ここが切り落とされると、歌が四角く聞こえます
  • 子音(サ行・シャ行・タ行)。息の成分が強く、雑音と区別しにくい音です。ここが削れると歌詞が聞き取りづらくなります
  • 弱いファルセット・囁くような発声。小さく、息を多く含むため、まるごと影響を受けることがあります

逆に、しっかり声帯が鳴っている地声のロングトーンは、まず影響を受けません。 音程がはっきりしていて、音量もあるからです。

だから、歌い方で判断できます

あなたの歌い方 おすすめ 理由
地声でしっかり張るポップス・ロック中心 オンのまま 削られる要素が少なく、生活音を抑える利点だけが残る
アップテンポの曲が多い オンのまま 細かい余韻より、言葉の粒立ちが大事
バラード中心・息を混ぜた表現が武器 オフを試す いちばん聴かせたい部分が削られている可能性がある
ウィスパーボイス・ファルセットを多用する オフを試す 音量が小さく、雑音と判定されやすい
「歌詞が聞き取りづらい」と言われる オフを試す 子音が削れている可能性がある
オーディオインターフェースを使っている オフを検討 公式が誤処理の可能性を案内している

ただし、オフには代償があります。 生活音がそのまま乗ります。エアコン、冷蔵庫、家族の物音、外の車。集合住宅や、家族と同居している環境では、オンのままのほうが結果的に聴きやすいことが多いです。

ここは「良い設定」を探すのではなく、自分の歌のどこを守りたいかを決める作業だと考えてください。

オーディオインターフェースを使っている場合

公式FAQには、オーディオインターフェース経由の外部音源はノイズキャンセリングに誤って処理される可能性があり、音質が気になる場合はオフにするよう案内があります。

機材を導入してから「なんだか音がおかしくなった」と感じている方は、まずここを疑ってください。マイクを買い替える前に、設定ひとつで解決することがあります。

あわせて、機材経由ではガイド音量を上げたぶんがリスナーにも聞こえてしまうという副作用もあります。こちらはガイド音がリスナーに聞こえる原因と直し方で解説しています。

もうひとつの視点|「削られている」と気づける人は、実は上達している

レッスンでよくある話をひとつ。

ノイズキャンセリングで語尾が削られていることに気づける方は、そもそも自分の語尾をコントロールできている方です。意図して残している余韻だからこそ、それが消えていることに気づけます。

反対に、語尾をいつも同じ強さでぶつ切りにしている段階だと、オンでもオフでも聞こえ方はほとんど変わりません。設定を変えても違いが分からない、という場合は、設定の問題ではないということです。

これは落ち込む話ではなく、便利な物差しとして使えます。オンとオフを聴き比べて違いが分かるようになったら、それは表現の幅が広がったサインです。 いま違いが分からないなら、設定探しはいったん切り上げて、歌う時間に回してください。そのほうが早く前に進みます。

オフにする前に|雑音そのものを減らしておく

ノイズキャンセリングをオフにしたい理由が「歌の表現を守りたい」ことなら、先にやるべきことがあります。雑音そのものを減らしておけば、オフにしても困りません。

配信に入り込みやすい音を棚卸ししてみましょう。

音の種類 0円でできる対策
エアコン・換気扇・空気清浄機 歌う曲のあいだだけ止める。雑談中に戻す
冷蔵庫のモーター音 台所から離れた部屋で配信する
服とイヤホンマイクの擦れ マイクを服の上に出して固定する。動かないよう留める
ケーブルが揺れる音 ケーブルを服の内側に通して、たるみを作らない
壁の反射で戻ってくる自分の声 カーテンを閉める。ベッドやソファのある側を向いて歌う
外の車・雨・近所の生活音 窓から離れる。配信の時間帯を変える
机を叩く・足でリズムを取る音 体でリズムを取る場所を、床や机から膝や指先に変える

最後の行は見落とされがちですが、意外と多いです。歌に集中している本人には、自分が足でリズムを取っている音は聞こえていません。 イヤホンで自分の声を聴きながら歌っているぶん、外の音への注意が薄れるからです。

この棚卸しを一度やっておくと、ノイズキャンセリングをオフにしても、そこまで気にならない環境が作れます。そしてこの対策は、オンのままでも効きます。 抑えるべき音が少ないほど、処理は歌に手を出さずに済むからです。

オンとオフ、どうやって比べるか

感覚で決めるとまず失敗します。自分の耳の中の音と、リスナーに届く音は別物だからです。

比べ方の手順です。

  • 1曲、比較用の曲を決める。 歌い慣れていて、静かな部分と盛り上がる部分の両方がある曲がよいです
  • 同じ曲の同じ箇所を、オンとオフで1回ずつ。 別の曲で比べても分かりません
  • 録って聴き直す。 これが必須です。方法は画面録画のやり方で説明しています
  • スマホのスピーカーで聴く。 多くのリスナーは、良いイヤホンではなくスマホのスピーカーで聴いています
  • 聴くポイントを1つに絞る。 「語尾が残っているか」だけ、「サ行が聞こえるか」だけ。全体の印象で比べると差が分かりません

もうひとつ、リスナーに直接聞くのも有効です。「今日は設定を変えてみたんですが、聞こえ方どうですか」と伝えると、驚くほど具体的な感想が返ってきます。配信の内容としても成立するので、一石二鳥です。

同じ画面にある「BGM音量かさ増し」について

「その他詳細設定」には、もうひとつBGM音量かさ増しがあります。混同しやすいので整理しておきます。

  • 「自分だけBGM音量かさ増し」も初期状態でオンです
  • イヤホン未接続だと自動的にオフになります
  • 名前のとおり、自分の聞こえ方を変えるものです

そして全体に関わる注意として、カラオケリモコンパネルの設定をLシンガーが変えると、リスナー側にも反映されます。 手元だけの調整ではない、という前提を忘れないでください。

よくある質問

Q. ノイズキャンセリングをオフにしたら、生活音がすごく入りました

A. それが本来の環境音です。オンに戻すか、環境を整えてください。カーテンを閉める、エアコンを一時的に止める、マイクを口に近づけて相対的に環境音を小さくする、といった対処が有効です。マイクを口に近づけるのは、機材を買わずにできる最も効果的なノイズ対策です。

Q. 設定は毎回やり直す必要がありますか?

A. 設定が保持されるかどうかは公式FAQでご確認ください。実務的には、配信開始時に一度確認する習慣をつけておくと安心です。

Q. オフにするとダイヤの獲得に影響しますか?

A. 音の設定によって獲得条件が変わるという案内はありません。歌ダイヤは1曲歌うごと、雑談ダイヤは歌唱中以外の配信1時間あたりで付与されます。

Q. 「声が機械っぽい」とコメントされました

A. ノイズキャンセリングが候補のひとつです。ただし、ほかの原因も確認してください。ボーカル音量が0だとリスナーには声が届きませんし、エコーのかけすぎでも輪郭がぼやけます。エコーについてはエコー設定の考え方をご覧ください。

Q. 自分の声が細いので、オフにしたほうが良い気がします

A. 試す価値はあります。ただ、声が細く聞こえる原因が発声側にあることも多いです。設定を往復して迷ってしまう場合は、コアミュに録音を送っていただければ、設定の問題か発声の問題かをお伝えできます。

機材の全体像は、機材は何が必要?にまとめています。

まとめ

  • ノイズキャンセリングは初期状態でオン。基本はそのままでよい
  • 設定は歌詞画面右上「・・・」→ その他詳細設定イヤホン未接続だと表示されない
  • イヤホンのANCとは完全に別物。 そもそもBluetoothイヤホンはカラーシングで使えない(理由は遅延)
  • 削られやすいのはブレス・語尾・子音・弱いファルセット。バラードや囁き系が武器の人はオフを試す
  • オーディオインターフェース使用時は誤処理の可能性があると公式が案内している
  • 比較は同じ曲の同じ箇所を録って、スマホのスピーカーで。聴くポイントは1つに絞る

監修

奥津ユキ(コアミュージックスクール講師)
ボーカル・ピアノ・サックス・フルート・DTM(Logic)を担当。

メニュー

無料体験レッスン受付中!

まずはお気軽にお試しください。あなたに合ったレッスンが見つかります。

LINE 電話 無料体験 問い合わせ
LINE
無料相談