デイサービスや老人ホームで毎月のレクリエーションを企画していると、「音楽の時間を作りたいが、伴奏できる職員がいない」「マンネリを外部の力で崩したい」という場面が必ず来ます。この記事では、施設のレク担当者・施設長向けに、音楽レクを外部講師に頼むときの料金相場・頼み方の手順・失敗しない選び方を整理します。
結論:相場はこのくらい、頼み方は3ステップ
訪問型の音楽レクサービスの公表価格を見ていくと、おおむね次の帯に収まります。
- 定期訪問(月1回〜・45〜60分・講師1名):1回あたり11,000〜16,000円程度
- 単発イベント(敬老会など):16,000〜20,000円台
- 2名編成の演奏会(歌+伴奏など):25,000円〜
※2026年8月時点で公表されている複数の訪問型サービスの価格帯です。税込か税別か、出張料・交通費が含まれるかはサービスによって差があります(後述)。
頼み方はシンプルで、①問い合わせて希望を伝える → ②電話やヒアリングで内容と見積りを確認 → ③初回を実施して、良ければ定期に、の3ステップです。年間契約を求めないサービスを選べば、1回試してから判断できます。
外部講師に頼むと何が変わるか
いちばん大きいのは職員の負担が「進行」から「見守り」に変わることです。歌のレクを職員だけでやろうとすると、選曲・伴奏音源の準備・進行・盛り上げをすべて職員が抱えることになります。外部講師なら生伴奏と進行はプロに任せて、職員は利用者さまの様子を見ることに集中できます。
もうひとつはマンネリの打破です。毎月同じ職員が進行するレクは、どうしても展開が読まれてしまいます。外部の講師は「知らない人が来る」こと自体が刺激になり、生の楽器の音は音源再生とは反応が違います。
料金を見るときの3つの落とし穴
1. 出張料・交通費が別かどうか
本体価格が安く見えても、出張料や交通費実費が別のことがあります。見積り時に「当日、施設が支払う総額」で比較してください。タクシー利用の有無や、遠方の場合の加算ルールも先に確認しておくと安心です。
2. 税込か税別か
公表価格の表示は税込・税別が混在しています。請求書ベースの金額で揃えて比較しましょう。
3. 定期と単発で価格が違う
多くのサービスで、定期契約のほうが単発より1回あたりの価格が安く設定されています。まず単発やお試しで相性を見て、良ければ定期に切り替えるのが定石です。あわせてキャンセル規定(感染症の流行などで当日中止になった場合の扱い)も確認しておくと、いざというときに揉めません。
頼み方の手順
- 問い合わせ:施設名と「音楽レクを検討している」ことだけ伝えれば十分です。日程や内容が固まっていなくても問題ありません。
- ヒアリングと見積り:利用者さまの人数・介護度・好きな歌の傾向・会場(ピアノの有無、広さ)を伝え、総額とキャンセル規定を確認して日程を決めます。曲目や進め方を相談できるかどうかが、良いサービスかの分かれ目です。
- 初回実施:利用者さまの反応を見て、定期にするか判断します。
選び方チェックリスト
- 曲目を事前に相談できるか(利用者さまの世代に合わせた選曲リストがあるか)
- ピアノがない施設でも実施できるか(キーボードやギターの持参)
- 車いすのまま・座ったままで参加できる進行か
- 請求書払いに対応しているか(施設の経理処理に乗せられるか)
- 年間契約の縛りがないか
- 職員側の役割分担が明確か(介助・見守りは施設、進行は講師、と線が引かれているか)
よくある質問
Q. 音楽療法とは違うのですか?
違います。音楽療法は対象者ごとに目的を設定して音楽を計画的に用いる専門的な実践(学会などの認定資格制度があり、国家資格ではありません)で、音楽レクは楽しみと交流を目的とした余暇活動です。詳しくは「音楽療法」と「音楽レクリエーション」の違いにまとめました。
Q. 利用者から参加費を取る形ですか?
施設が費用を負担して全員参加のレクとして実施する形と、希望者参加で実費を取る形の両方があります。多くの訪問サービスは施設への請求書払いが基本です。
Q. 何名くらいまで対応できますか?
サービスによりますが、10名前後の少人数から50名規模のホール開催まで対応するところがあります。想定人数を伝えて進行を調整してもらいましょう。
川口市とその近隣(蕨・戸田・さいたま市・都内北部)でお探しの場合は、当教室(川口駅前・コアミュージックスクール)も訪問音楽レクリエーションを行っています。定期は月1回から、初回無料のモニター枠もあります。


