高齢者施設のレクといえば「聴く」「歌う」が定番ですが、もう一歩進んだ形として利用者さま自身が楽器を演奏する「参加型」のプログラムがあります。その主役になれるのがウクレレとオカリナです。この記事では、なぜこの2つがシニアに向いているのか、施設で始めるときの現実的な進め方を解説します。
結論:ウクレレとオカリナは「シニアが始めやすい楽器」
楽器のレクが続かない理由の多くは「重い・難しい・音が出ない」の3つです。ウクレレとオカリナは、この3つのハードルがそろって低い楽器です。
| ウクレレ | オカリナ | |
|---|---|---|
| 重さ | 約400〜500g(ギターよりずっと軽い) | 100〜200g程度 |
| 音の出しやすさ | ナイロン弦で指が痛くなりにくい。簡単なコード2〜3個で弾ける曲もある | 息を吹き込めば音が出しやすい。指づかいは穴を押さえるだけ |
| 楽器の値段 | 入門用で数千円〜 | 2,000〜3,000円程度〜 |
| 向く場面 | コードを弾いてみんなで歌う | なじみのメロディを自分で吹く |
実際、シニア向けのウクレレサークルやオカリナ教室は全国のカルチャー教室で定番ジャンルになっています。「高齢だから楽器は無理」ではなく、「高齢からでも始めやすい楽器を選ぶ」が正解です。
どんな施設に向いているか
正直にお伝えすると、参加型の楽器プログラムが本領を発揮するのは自立度の高い施設です。サービス付き高齢者向け住宅・自立型の有料老人ホーム・シニア向け住宅などでは、「教室」として継続参加する楽しみになります。一方、介護度の高いデイサービスや特養では、楽器に「ふれて音を出してみる」体験会の形が現実的です。無理に全員参加を目指さず、施設のタイプに合わせて形を選びましょう。
始め方:楽器はどう用意する?
ウクレレの場合
貸出用の楽器を持参してくれる事業者を選べば、施設側の準備はゼロで始められます。続けて参加する方が増えてきたら、ご本人・ご家族に入門用(数千円)の購入を案内する形が自然です。
オカリナの場合
オカリナは口をつける楽器なので、衛生上、貸し回しには向きません。参加者それぞれに1本購入していただく形(2,000〜3,000円程度)が基本です。逆に言えば「自分の楽器を持つ」こと自体が張り合いになり、続く理由にもなります。
プログラムの進み方(例)
- 1回目:楽器にふれる・構え方・音を1つ出してみる
- 2〜3回目:ウクレレならコード1〜2個、オカリナなら「ふるさと」の出だしなど短いフレーズ
- 1〜2ヶ月後:1曲通して演奏。みんなで歌いながら弾く・吹く
- その先:季節の曲を増やす。施設の行事で「発表」の場を作ると一気に熱が上がります
月1〜2回の定期開催で、無理のないペースがちょうどよい進み方です。
外部講師に頼む場合の費用感
訪問型の音楽プログラムの公表価格はおおむね1回11,000〜16,000円程度(税・出張料の扱いに差あり)が中心帯で、楽器教室型もほぼ同水準です。貸出楽器の有無・対象人数を伝えて見積りを取りましょう。定期の音楽レク全般の頼み方はこちらの記事で解説しています。
川口市近隣で参加型の楽器プログラムをお探しでしたら、当教室(川口駅前・コアミュージックスクール)のみんなのウクレレ教室(貸出楽器持参)をご検討ください。ウクレレ・オカリナとも現役講師が在籍しています。


