ギターを始めたら、まず覚えたいのがコード(和音)の押さえ方です。しかし、ギターのコードは何百種類もあり、「何から覚えればいいかわからない」と感じる初心者の方も多いはず。この記事では、初心者が最初に覚えるべき20個のコードを厳選し、覚える順番やコードチェンジのコツまで詳しく解説します。川口駅徒歩2分のコアミュージックスクールのギター講師監修のもと、効率的な学習方法をお伝えします。
ギターコードの基本知識
コードとは何か
コード(和音)とは、3つ以上の音を同時に鳴らしたものです。ギターでは複数の弦を同時に弾くことで和音を出します。コードにはそれぞれ名前(コードネーム)がついており、「C」「G」「Am」などのアルファベット表記で表されます。
コードネームは以下のように読みます。
- C = シー(ドが基本のメジャーコード)
- Am = エーマイナー(ラが基本のマイナーコード)
- G7 = ジーセブンス(ソが基本のセブンスコード)
コードの音は「ルート(根音)」「3rd(第3音)」「5th(第5音)」の3つの音で構成されています。ルートはコード名のアルファベットが示す音、3rdがコードの明暗(メジャー/マイナー)を決め、5thがサウンドの安定感を加えます。
初心者が最初に覚えるべき20個のコード
以下の20個を優先的に覚えましょう。これだけマスターすれば、J-POPの多くの曲が弾けるようになります。
覚える順番と難易度
| 優先度 | コード名 | 押さえる指の数 | 難易度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ★1(最優先) | C | 3本 | 易 | 最も基本的なコード |
| ★1 | G | 3本 | 易 | 開放弦を多く使う |
| ★1 | Am | 3本 | 易 | 最も簡単なマイナーコード |
| ★1 | Em | 2本 | 最易 | 指2本で押さえられる |
| ★2 | D | 3本 | 易 | 高音弦を使う明るい響き |
| ★2 | Dm | 3本 | 易 | Dのマイナー版 |
| ★2 | E | 3本 | 易 | ロックの定番コード |
| ★2 | A | 3本 | 易 | 2フレットに指が集中 |
| ★3 | F | 4本(バレー) | 難 | 初心者最大の壁 |
| ★3 | Bm | 4本(バレー) | 難 | 2フレットのバレーコード |
| ★3 | B7 | 4本 | 中 | バレーなしで押さえられる |
| ★3 | G7 | 3本 | 易 | Gのセブンス版 |
| ★4 | C7 | 4本 | 中 | ブルースで多用 |
| ★4 | A7 | 2本 | 最易 | 指2本で押さえられる |
| ★4 | D7 | 3本 | 易 | Dのセブンス版 |
| ★4 | E7 | 2本 | 最易 | Eから指1本外すだけ |
| ★5 | Cadd9 | 3本 | 易 | おしゃれな響き |
| ★5 | Dsus4 | 3本 | 易 | 浮遊感のある響き |
| ★5 | Fm | 4本(バレー) | 難 | Fのマイナー版 |
| ★5 | Am7 | 2本 | 最易 | Amから指1本外すだけ |
まずはこの4つから!最速で1曲弾けるコード
C, G, Am, Emの4つだけで弾ける曲は驚くほどたくさんあります。この4つのコードだけでJ-POPの有名曲を何十曲も弾くことが可能です。まずはこの4つを完璧にマスターしましょう。
4つのコードで弾ける代表的な曲の例:
- スタンド・バイ・ミー(Ben E. King)
- Let It Be(The Beatles)
- マリーゴールド(あいみょん)
- チェリー(スピッツ)
コードチェンジのコツ
コードを1つずつ押さえられるようになったら、次はコードチェンジ(コード間の切り替え)の練習です。スムーズなコードチェンジは、曲を自然に演奏するための必須スキルです。
1. 共通する指はそのまま残す:例えばAmからCへのチェンジでは、1弦1フレットの人差し指と2弦1フレットの中指はそのまま。薬指だけ動かせばOKです。共通する指の位置を把握するだけで、コードチェンジの速度が劇的に上がります。
2. 指を同時に移動させる:1本ずつ指を動かすのではなく、すべての指を同時に移動させましょう。最初は難しいですが、練習を重ねると「コードの形ごと」指を移動できるようになります。
3. メトロノームを使ってゆっくりから練習:BPM 40〜60の超ゆっくりテンポで、正確なコードチェンジを練習します。正確にできるようになったらBPMを少しずつ上げていきましょう。
4. コードチェンジの瞬間に「空振り」しない:コードチェンジの瞬間にストロークの手が止まってしまう人がいます。右手のストロークは止めずに、コードチェンジ中は開放弦が鳴ってもOKという気持ちで弾き続けましょう。
よく使うコード進行パターン5選
コードを覚えたら、「コード進行パターン」を知ることで曲の理解が深まります。多くの曲は定番のコード進行パターンに基づいて作られています。
| パターン名 | コード進行(キーC) | 雰囲気 | 使われている曲の例 |
|---|---|---|---|
| 王道進行 | F → G → Em → Am | 切ない・感動的 | J-POPに非常に多い |
| カノン進行 | C → G → Am → Em → F → C → F → G | 明るく前向き | カノン・卒業ソングなど |
| 小室進行 | Am → F → G → C | ポップでキャッチー | 90年代J-POP |
| 循環コード | C → Am → F → G | 安定感がある | スタンド・バイ・ミーなど |
| ブルース進行 | C → C → C → C → F → F → C → C → G → F → C → G | 渋い・かっこいい | ブルース・ロックンロール |
バレーコードの攻略法
初心者最大の壁「Fコード」に代表されるバレーコード。人差し指で複数の弦を一度に押さえるテクニックです。Fが弾ければ、そのフォームをフレット移動するだけでF#、G、G#、A、Bb、Bのすべてのメジャーコードが弾けるようになります。
攻略のポイント
- 人差し指の側面を使う:指の腹ではなく、やや親指側の側面で押さえると、硬い部分が弦に当たりきれいに音が出ます
- 親指の位置:ネック裏の中央付近に親指を置き、人差し指と親指でネックを挟むイメージ
- カポタストの活用:Fコードが難しい場合、カポタストを1フレットに装着してEコードのフォームで弾く方法もあります(音はFになります)
- 省略フォーム:1〜4弦だけの「小バレー」で十分な場面も多いです。まずは小バレーをマスターしてから、6弦すべてのフルバレーに挑戦しましょう
コードの仕組みを理解しよう
コードの仕組みを知ると、暗記に頼らず「理解して」コードを覚えられるようになります。
メジャーコード:ルート + 長3度 + 完全5度。明るく開放的な響き。C = ド + ミ + ソ
マイナーコード:ルート + 短3度 + 完全5度。暗く切ない響き。Am = ラ + ド + ミ
セブンスコード:メジャーコードに短7度を加えたもの。ブルージーで不安定な響き。G7 = ソ + シ + レ + ファ
この関係を理解すると、「Amは Aメジャーの3rdを半音下げたもの」「G7はGに7thの音を足したもの」と論理的に捉えられるようになり、コードの応用力が身につきます。
まとめ:コードは20個覚えれば大半の曲が弾ける
ギターのコードは数百種類ありますが、実際によく使うのは20個程度です。まずはC, G, Am, Emの4つから始め、段階的にDやE、セブンス系、そしてバレーコードへと進みましょう。コードを覚えることは、ギター上達の最も重要な基礎です。

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